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今年こそ確定申告を税理士に頼みたい。でも、何から始めればいいのか分からない。そんな個人事業主の方も多いですよね。
結論から言うと、まずは確定申告だけを頼む形で始めて、事業の状況に合わせて顧問契約に切り替えるのが無理のない進め方です。この記事を読めば、依頼の流れと、顧問契約に切り替える目安が分かります。
個人事業主は確定申告を税理士にどう頼めばいい?
個人事業主が確定申告を税理士に頼む流れは、資料をまとめる、問い合わせる、見積もりをもらう、資料を渡す、申告書を確認して提出してもらう、の順です。初めは確定申告のみのスポット依頼で始め、売上の伸びや人を雇う予定が出てきたら顧問契約を考えるとよいでしょう。
『自営業で規模も小さいのに、税理士に頼んでいいのかな』と迷う方もいるはずです。
そう感じるのは自然なことです。ただ、税理士への依頼に事業の規模の決まりはありません。帳簿づけや申告に時間を取られて本業が進まないなら、頼む理由として十分なんです。
税理士の仕事は、税務代理・税務書類の作成・税務相談の3つと国税庁が説明しています(国税庁 税理士制度について)。確定申告書の作成や提出の代理は、まさにこの仕事に入ります。
自分でやるか、税理士に頼むかの分かれ目
確定申告は自分でもできます。迷った時は、次のどれに当てはまるかで考えてみてください。
- 帳簿づけと申告に、毎年何日もかかっている
- 経費になるかどうか、毎回ネットで調べて迷っている
- 売上が増えて、取引の件数も多くなってきた
- 申告の数字に自信がなく、毎年不安なまま提出している
一つでも当てはまるなら、税理士に頼む意味は大きいはずです。
例えば、ネットショップを一人で運営しているケースでは、仕入れや在庫、送料など、経費の種類が多くなりがちです。在庫の数え方ひとつで利益が変わるので、プロに見てもらう安心感は大きいですよね。
確定申告の期限から逆算しておく
所得税の確定申告は、原則として翌年2月16日〜3月15日に行います。令和8年分の期限は、令和9年(2027年)3月15日です。
個人事業者の消費税の確定申告の期限は、令和8年分で令和9年3月31日です。インボイス登録をしている方は、こちらも一緒に頼むことになります。
期限の直前は税理士も混み合うので、年明けすぐに動き出しておくと安心ですよ。
確定申告を税理士に依頼する流れ
依頼の流れを、順番に見ていきましょう。
- 前年の申告書の控えと、売上・経費の資料をまとめる
- 税理士に問い合わせ、事業の内容と頼みたい範囲を伝える
- 資料を見てもらい、見積もりを受け取る
- 契約して、帳簿や領収書などの資料を渡す
- 税理士からの質問に答える
- できあがった申告書の内容を確認し、提出してもらう

問い合わせの時に伝えること
最初の問い合わせで次のことを伝えると、見積もりが早く出ます。
- 業種と事業の内容
- 1年間のおおよその売上
- 青色申告か白色申告か
- 帳簿を会計ソフトに入れているかどうか
- インボイス登録をしているかどうか
例えば、こんなやり取りになります。
「美容室を一人でやっています。青色申告で、帳簿は会計ソフトに入力しています」
「ありがとうございます。データを拝見して、確定申告のみの料金をお出ししますね」
資料を渡した後にやること
資料を渡したら終わり、ではありません。税理士から「この支払いは何の費用ですか」と聞かれることがよくあります。
『それくらい分かってほしい…』と思うかもしれませんね。でも、事業と私用が混ざりやすい個人事業主ほど、この確認が申告の正しさにつながるんです。経費になるかどうかの判断は、税理士に確認しながら進めましょう。
申告書ができあがったら、売上や経費の数字に心当たりがあるか、目を通してから提出してもらってください。
依頼先を選ぶ時に見ておきたいこと
料金だけで選ぶと、『質問しても返事が遅い』『説明が専門用語ばかり』と後で困ることも。次の点も確かめておきましょう。
- 自分の業種の申告を扱った経験があるか
- 会計ソフトやクラウドでのやり取りに対応しているか
- 料金に含まれる作業と、追加料金になる作業の線引き
税理士は、事務所の所在地を管轄する税理士会に所属し、日本税理士会連合会に登録されています。日税連の「税理士情報検索サイト」で登録を確かめることもできます。
確定申告を頼む費用の目安
『結局いくらかかるの?』というのが一番気になるところですよね。
税理士ドットコムが示す個人事業主の確定申告の目安は、次のとおりです。
| 頼み方 | 費用の目安 |
|---|---|
| 確定申告のみ(白色) | 5万円〜 |
| 確定申告のみ(青色・売上1,000万円未満) | 7万円〜 |
| 記帳代行込み(白色) | 10万円〜 |
| 記帳代行込み(青色・売上1,000万円未満) | 15万円〜 |
| 顧問契約(売上1,000万円未満・毎月訪問) | 月20,000円〜と確定申告料80,000円〜 |
民間サイトの目安で、公的な統計はありません。報酬規定は平成14年(2002年)に廃止されていて、金額は各税理士が依頼の中身を見て決めます。
費用の内訳を詳しく知りたい方は、個人事業主の確定申告の税理士費用と内訳も参考にしてみてください。
顧問契約に切り替えるのはどんな時?
確定申告のみの依頼を何年か続けていると、『このままでいいのかな』と感じる時期が来ます。顧問契約を考えたい目安は、次のような変化です。
| 事業の変化 | 確定申告のみで足りる? | 顧問契約を考えたい理由 |
|---|---|---|
| 売上が伸び、取引の件数が増えた | 足りないことが増える | 帳簿のチェックを年の途中でも受けられる |
| 従業員を雇った | 足りない | 源泉所得税の納付や年末調整がある |
| 法人化を考え始めた | 足りない | 時期や手続きを前もって相談できる |
| 税務調査の連絡が来た | 足りない | 立会いなど税務代理を頼める |
| 設備や車の大きな買い物を予定している | 場合による | 買う前に経費の扱いを相談できる |
例えば、従業員を雇うと、給料から源泉所得税を差し引いて納める手続きが毎月のように発生します。給与の支給人員が常時10人未満なら、納期の特例で年2回にまとめる方法もあります。こうした手続きを年1回の申告依頼だけでカバーするのは難しいんです。
税務調査の連絡が来た場合も、税理士が税務代理権限証書を出していれば、調査の立会いを含めて任せられます。
税理士ドットコムが示す目安では、顧問契約は面談の頻度で月額が変わり、売上1,000万円未満の個人事業主なら6か月に一度で月10,000円〜です。毎月でなくても、相談できる相手がいるだけで判断がしやすくなりますよ。
顧問料の決まり方は税理士の顧問料相場、開業したばかりの方は開業1年目の確定申告を頼むべきかの目安で詳しく解説しています。
売上が伸びて帳簿づけが追いつかない方、人を雇う予定がある方、法人化を考え始めた方は、顧問税理士を探してみると一年を通して楽になります。
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よくある質問
個人事業主の確定申告は、何月ごろ税理士に頼むのがいいですか?
決まりはありませんが、申告期限が近い2〜3月は税理士も混み合います。年が明けたら早めに問い合わせておくと受けてもらいやすくなります。
白色申告でも税理士に頼めますか?
頼めます。白色申告の確定申告のみは、税理士ドットコムの目安で5万円〜です。青色申告に切り替えるかどうかも、あわせて相談してみてください。
顧問契約にすると確定申告の料金はかからなくなりますか?
月額の顧問料とは別に、確定申告料がかかる形が多いです。契約に何が含まれるかを見積もりの時に確認しておきましょう。
まとめ
- 依頼は資料をまとめる、問い合わせ、見積もり、資料を渡す、確認して提出の順
- 初めは確定申告のみのスポット依頼から始めやすい
- 人を雇う、法人化を考える、税務調査が来たら顧問契約を検討
- 期限が近い時期を避けて、年明けすぐに動き出す





