期の途中で税理士を変更するには?決算前の乗り換えの注意点

期の途中で税理士を変更する時の決算前の注意点を解説する記事のアイキャッチ

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『決算まで待ったほうがいいのかな』『でも、今の税理士にはもう任せたくない』。期の途中でこんなふうに迷っている方は多いはずです。

結論から言うと、期の途中でも税理士は変えられます。この記事では、変える時期ごとの注意点と、決算前に慌てないための順番が分かります。

期の途中でも税理士は変更できる?

先に結論

期の途中でも、今の契約を終えて新しい税理士に頼むことはできます。大事なのは「今期の決算と申告をどちらの事務所が担当するか」をはっきり決めることです。そのうえで、申告期限から逆算して動きましょう。

ただし、解約をいつまでに伝えるかなどの条件は、今の契約書で決まっていることがあります。

伝える前に、顧問契約書で確認しておく条項に目を通しておくと安心です。

順番も大事なんです。先に新しい税理士に相談し、引き受けてもらえると分かってから今の事務所に伝えると、間が空きません。

逆の順番で動くと、旧事務所との契約が終わったのに次が決まらない、ということも。

特に決算が近い時期は、新しく顧問先を受けられない事務所もあります。面談では「今期の決算から担当してもらえますか」と、時期をはっきり伝えて聞いてみてください。

『期の途中で変えるのは、今の税理士に失礼かな』と気にする方もいますよね。

ただ、決算を待つ間に不安を抱えたまま進めるほうが、あとで困ることになりがちです。理由は「事業の状況に合わせて体制を見直したい」くらいで十分ですよ。

いつ変えるのがいい?時期ごとの注意点

変える時期によって、新しい税理士がやる作業の量が変わります。

変える時期新しい税理士の作業注意点
期の前半途中から月々の記帳を引き継ぐ何月分まで入力済みかを旧事務所に確認する
決算月の直前今期の帳簿をまとめて確認する引き受けられるかを先に聞く
決算日から申告期限まで短い期間で決算と申告をする間に合わない場合があるので特に慎重に
申告が終わった直後翌期の頭から担当する区切りがよく、引き継ぎが楽

法人税と法人の消費税の申告期限は、事業年度が終わった日の翌日から2か月以内です。

例えば、3月決算の法人が1月に変更を決めたケースでは、申告期限は5月末です。新しい税理士は4月から5月の間に、今期1年分を確認して申告書を作ることになります。

個人事業主なら、所得税の確定申告は原則翌年3月15日、消費税は原則翌年3月31日が期限です。

例えば、年商2,000万円の個人事業主が10月に変える場合、新しい税理士は年明けからの確定申告の時期に、1年分を見ることになりますよね。

『申告期限を延ばせば何とかなるのでは?』と考える方もいるかもしれません。

法人税には申告期限の延長の特例がありますが、定款の定めなどで決算の総会が2か月以内に開かれない場合などに使うものです。税理士を変えるから延ばせる、という制度ではありません。

期の途中で税理士を変える時に、新しい税理士に相談し、引き受けを確認してから旧事務所に伝え、データを受け取る順番を表した図解

期の途中で変える時に、引き継ぐ物は?

期の途中の変更で特に困りやすいのが、「どこまで作業が済んでいるか」が分からないことです。

旧事務所にはこんなふうに聞いてみてください。

「今期の決算から、別の事務所にお願いすることにしました。何月分まで入力が済んでいるか教えていただけますか」

「12月分まで入力済みです。データと資料はまとめてお渡ししますね」

受け取っておきたい物
  • 今期の仕訳データと、入力が済んでいる月
  • 前期の決算書・申告書の控えと総勘定元帳
  • 固定資産台帳
  • 税務署に出した届出書の控え
  • 源泉所得税の納付の状況と給与の資料
  • 年末調整や法定調書の資料

源泉所得税は、原則として給与を支払った月の翌月10日が納付期限です。納期の特例を受けている場合は、1月から6月分が7月10日、7月から12月分が翌年1月20日です。

切り替えの時期にこの納付が抜けないよう、どちらが担当するかも決めておきましょう。

会計ソフトが違う時のデータの移し方は、会計データの引き継ぎで詳しく書いています。

決算料を二重に払わないためには?

『旧事務所にも新しい事務所にも決算料を払うことにならない?』という心配もありますよね。

税理士ドットコムが示す目安では、法人の決算申告のみの依頼は15万〜25万円です。顧問契約とセットの場合は、月額顧問料の4〜6か月分とされています。

金額が小さくないので、今期の決算をどちらがやるかは最初に決めておきましょう。詳しくは税理士を変える時の費用をどうぞ。

決算月が近いのに今の税理士に不安がある方や、引き受けてくれる税理士を急いで探したい方は、紹介サービスを使うと条件に合う事務所を早く見つけやすくなります。

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よくある質問

決算の直前に税理士を変えても大丈夫ですか?

変更自体はできます。ただし新しい税理士が期限内に引き受けられるかが問題です。先に相談して引き受けを確認してから、今の事務所に伝える順番が安心です。

期の途中で変えると、税務署に何か届け出が必要ですか?

新しい税理士は、税務代理をする時に税務代理権限証書を税務署に提出します。電子申告の設定の切り替えも、新しい税理士と一緒に進めましょう。

前の税理士が入力した今期のデータはそのまま使えますか?

使えます。ただし新しい税理士が中身を確認するので、仕訳データだけでなく元の資料もそろえておくとスムーズです。

まとめ

この記事の要点
  • 期の途中でも税理士は変えられる
  • 今期の決算をどちらが担当するかを最初に決める
  • 申告期限から逆算し、決算日の直後の変更は特に慎重に
  • 入力が済んでいる月を確認して、データと資料を受け取る
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