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長くお願いしていた顧問税理士が亡くなったと連絡が来たら、驚くと同時に『うちの申告はどうなるの?』と不安になりますよね。
結論から言うと、まずは事務所の今の体制と、次の申告期限を確かめるのが先です。この記事を読めば、期限前に慌てずに引き継ぐための順番が分かります。
顧問税理士が亡くなったら、まず何をすればいい?
最初にやるのは「事務所が業務を続けられるか」と「次の申告期限はいつか」の確認です。税理士法人なら、別の税理士が担当を引き継げる場合があります。税理士が1人の個人事務所なら、次の税理士を探すことになります。期限が近い時は、書類の受け取りと税理士探しを同時に進めましょう。
申告書の作成や税務相談は、税理士や税理士法人などにしかできない仕事です。
しかも、お金をもらわない無償の手伝いでも同じなんです。つまり税理士本人が亡くなった個人事務所では、職員の方だけで申告書づくりを続けることはできません。
『長年担当してくれた職員さんがいるから大丈夫かな』と思う方も多いはずです。ただ、どれだけ慣れた職員さんでも、税理士の代わりに申告を引き受けることはできないんです。
事務所の形で、この先の動きが変わります
| 事務所の形 | よくある状況 | 次にやること |
|---|---|---|
| 税理士法人 | 法人に所属する別の税理士が担当を引き継げる場合がある | 新しい担当者と、契約をそのまま続けるか話し合う |
| 個人事務所(税理士が1人) | 申告を引き受けられる税理士がいない | 書類とデータを受け取り、次の税理士を探す |
| 個人事務所(他にも税理士が在籍) | 在籍する税理士が引き継ぐ場合がある | 誰が担当になるか、契約をどうするかを確認する |
まずは事務所に電話して、「今後はどなたが担当になりますか」と聞いてみてください。
返事が「引き継げる税理士がいない」なら、次の税理士探しに入ります。
申告期限が近い時は、いつまでに動けばいい?
税金の期限は種類ごとに決まっていて、税理士がいなくなっても延びるわけではありません。
ここが大事なところです。主な期限は次のとおりです。
| 税金・手続き | 申告・納付の期限 |
|---|---|
| 個人の所得税の確定申告 | 原則、翌年3月15日 |
| 個人事業者の消費税 | 原則、翌年3月31日 |
| 法人税 | 事業年度終了日の翌日から2か月以内 |
| 法人の消費税 | 課税期間終了の日から2か月以内 |
| 源泉所得税 | 原則、給与を支払った月の翌月10日 |
例えば、3月決算の法人に、4月に入ってから訃報が届いたケースを考えてみます。
この場合、法人税の申告期限は5月末です。新しい税理士が決算を組むことを考えると、残り時間はかなり短いですよね。
期限に間に合わないと、無申告加算税や延滞税がかかることがあります。
なお所得税では、期限から1か月以内に自分から申告し、税金を期限までに納めているなどの条件を満たすと、無申告加算税がかからない特例もあります。
ただ、これは過去5年以内に加算税を課されていないことなども条件です。頼りにするものではないので、期限内に出す前提で動きましょう。

書類やデータはどうやって受け取る?
『こんな時に書類を返してほしいと言うのは気が引ける…』という方もいるはずです。
その気持ちは自然です。ただ、預けている帳簿や申告書の控えは、あなたの会社やあなた自身のものです。早めに受け取るほど、次の税理士が動きやすくなります。
- 過去の申告書の控え(法人税・消費税・所得税など)
- 決算書と総勘定元帳
- 会計ソフトの仕訳データ
- 青色申告承認申請書など、税務署に出した届出書の控え
- 給与や源泉徴収の資料、年末調整の書類
- 電子申告で使っていた利用者識別番号などの情報
連絡する時は、こんな言い方で十分です。
「このたびはご愁傷さまでした。お預けしている書類とデータを受け取りに伺いたいのですが、ご都合はいかがでしょうか」
「ご連絡ありがとうございます。まとめて準備しておきますね」
会計ソフトの形式が次の事務所と違う時は、会計データの引き継ぎ方も見ておくと安心です。書類がなかなか戻ってこない時は、書類を返してもらえない時の対処が参考になります。
次の税理士はどうやって探す?
期限まで余裕がない時ほど、最初に「この期限までに申告を引き受けられますか」と聞いてみてください。
引き受けが決まると、新しい税理士は税務代理をする時に税務代理権限証書を税務署に出します。電子申告の設定の切り替えは、e-TaxやeLTAXの切り替え方で確認できます。
- 事務所に今後の担当と体制を確認する
- 次の申告期限を書き出す
- 書類と会計データを受け取る
- 期限内に対応できる税理士に相談する
- 新しい税理士が税務代理権限証書や電子申告の準備を進める
探し方は、知人の紹介や、日本税理士会連合会が運営する税理士情報検索サイトなどがあります。
決算が目前の法人や、確定申告の時期と重なった個人事業主の方は、自分で一から探す時間がないことも。そんな時は紹介サービスで条件に合う税理士を探してもらうと楽です。
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よくある質問
亡くなった税理士の事務所に前払いした顧問料は戻りますか?
契約書の内容と、事務所側の今後の対応によって変わります。まず契約書を確認し、事務所の窓口になっている方に相談してみてください。
職員さんに申告書だけ作ってもらうことはできますか?
できません。税務書類の作成は税理士や税理士法人などに限られ、無償でも同じです。
税務調査の連絡が来ている途中だった場合はどうなりますか?
新しい税理士に立会いを頼めます。調査の立会いは税務代理の仕事に含まれるので、早めに状況を伝えて相談しましょう。
まとめ
- まず事務所の体制と、次の申告期限を確認する
- 個人事務所では職員だけで申告を続けることはできない
- 申告書の控えや会計データは早めに受け取る
- 期限内に引き受けられるかを最初に聞いて、次の税理士を決める




