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『乗り換えたら、前の事務所と新しい事務所の両方にお金を払うことにならない?』。税理士を変えたいと思った時、まず気になるのが費用のことですよね。
結論から言うと、二重払いは「旧事務所の最後の月」と「今期の決算をどちらがやるか」を先に決めておけば防げます。この記事では、かかる費用の中身と、重なりを防ぐ進め方が分かります。
税理士を変える時、どんな費用がかかる?
税理士を変えること自体に、公的に決まった手数料はありません。かかるのは、旧事務所への最後の顧問料と、新しい事務所の顧問料・決算料です。二重払いが起きやすいのは、契約の終わりと始まりが重なる月と、決算料の払い先があいまいな時です。
税理士の報酬は、2002年に報酬の規定が廃止されてから、それぞれの事務所が自由に決めています。
だからこそ、費用の扱いは事務所ごとに違うんです。手元の契約書と、新しい事務所の見積もりを並べて確かめるのが近道です。
| 費用 | 払う先 | 確認しておくこと |
|---|---|---|
| 最後の月の顧問料 | 旧事務所 | 解約を何か月前に伝えるか、日割りになるか |
| 前払いした顧問料・決算料 | 旧事務所 | 返金されるかどうか |
| 違約金 | 旧事務所 | 契約書にその条項があるか |
| 引き継ぎの費用 | 新しい事務所 | 過去の帳簿の確認やデータ移行が別料金か |
| 毎月の顧問料 | 新しい事務所 | 何月分から発生するか |
| 決算料 | 今期の決算を担当した事務所 | どちらが今期の決算をやるか |
違約金の条項が気になる方は、顧問契約書で確認しておく条項も見ておくと安心です。
二重払いが起きやすいのはどんな時?
実は、二重払いが起きる場面はある程度決まっています。
- 旧事務所の解約の予告期間中に、新しい事務所の契約が始まっている
- 決算料を月々の顧問料に上乗せして払う契約で、途中で解約した
- 旧事務所が途中まで進めた決算を、新しい事務所が一からやり直した
例えば、年間売上3,000万〜5,000万円の法人で考えてみます。
税理士ドットコムが示す目安では、この規模の顧問料は毎月訪問で35,000円〜、決算料は140,000円〜です。
予告期間と新しい契約が1か月重なれば、顧問料が1か月分余計にかかります。決算料が両方に発生すれば、さらに大きな金額が重なりますよね。
個人事業主でも同じことが起きます。
例えば、12月で旧事務所との契約を終えて、1月から新しい事務所に頼むケースです。前の年の確定申告をどちらがやるかを決めていないと、確定申告料を両方から請求されることも。
旧事務所は「1年分の記帳を見てきたので申告までやる」と考え、新しい事務所は「1月からの担当なので申告も含む」と考えている、というすれ違いです。
どちらも悪気はないので、最初に言葉で確かめておくのが何よりの予防になります。
『そこまで細かく決めるのは面倒…』と感じるかもしれません。ただ、最初に一度決めてしまえば、あとは流れに乗るだけです!

二重払いを防ぐには、どの順番で進めればいい?
ここが大事なところです。新しい事務所を決めてから、旧事務所の最終月を合わせにいく順番にします。
- 今の契約書で、解約の予告期間と前払いの扱いを確認する
- 新しい事務所に、引き継ぎ費用・開始月・決算料の見積もりをもらう
- 今期の決算をどちらの事務所がやるかを決める
- 旧事務所の最終月と、新しい事務所の開始月をつなげる
- 書類と会計データを受け取る
旧事務所への伝え方は、こんな感じで十分です。
「今期の決算は、新しい事務所にお願いする予定です。顧問契約は9月分までで終える形にできますか」
「承知しました。9月分までのご請求で締めさせていただきますね」
決算が近い時期に変える場合の注意点は、期の途中で税理士を変更するにはで詳しく書いています。
新しい事務所の費用は、何を見て比べればいい?
税理士ドットコムが示す目安では、個人事業主で売上1,000万円未満なら、毎月訪問の顧問料が20,000円〜、確定申告料が80,000円〜です。
法人の決算申告だけを頼む場合は15万〜25万円で、顧問契約とセットなら月額顧問料の4〜6か月分とされています。
ただし、これらはあくまで民間の目安です。訪問の回数や記帳を任せるかどうかで、金額は変わります。
安さだけで選ぶと、相談したい時に対応してもらえず、また乗り換えることにもなりかねません。月額の目安は税理士の顧問料相場にまとめています。
今の顧問料が高いと感じている方や、相談の手厚さと費用のバランスを比べたい方は、紹介サービスで複数の事務所の見積もりを取ると比べやすくなります。
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よくある質問
解約する月の顧問料は日割りになりますか?
契約の内容によります。月単位の契約も多いので、最終月をどう扱うかを契約書で確認し、事務所に相談してみてください。
前の事務所に払った決算料は戻ってきますか?
その決算の作業がどこまで進んでいたかと、契約の内容で変わります。今期の決算をどちらがやるか決めた段階で、扱いを話し合っておきましょう。
新しい事務所に引き継ぎの費用はかかりますか?
事務所によります。見積もりの段階で、過去の帳簿の確認やデータの移行に別料金がかかるかを聞いておくと安心です。
まとめ
- 税理士を変えること自体に決まった手数料はない
- 二重払いは、契約の重なりと決算料の払い先で起きやすい
- 新しい事務所を決めてから、旧事務所の最終月を合わせる
- 顧問料は安さだけでなく、相談の中身と合わせて比べる




