税理士のスポット相談とは?単発で頼める内容と料金の目安を確認

税理士のスポット相談で単発に頼める内容と料金の目安を解説する記事のアイキャッチ

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『毎月の顧問料を払うほどではないけど、ここだけはプロに見てほしい』。そんなふうに考えている方は多いはずです。

結論から言うと、税理士には顧問契約を結ばずに、必要な時だけ単発で相談や作業を頼めます。この記事では、スポットで頼める内容と料金の目安、顧問契約とどちらが合うかの分かれ目が分かります。

税理士のスポット相談とは?

先に結論

税理士のスポット相談は、顧問契約を結ばずに、1回ごとに相談や作業を頼む方法です。確定申告書の作成、決算申告、記帳代行、年末調整、税務調査の立会いなどを単発で依頼できます。料金に公的な基準はないので、依頼前に見積もりで確かめるのが基本です。

顧問契約は、毎月決まった顧問料を払って、記帳の確認や相談に継続して乗ってもらう契約です。スポットはその逆で、必要な時だけ頼んで、その分だけ払います。

例えばこんなやりとりをイメージしてみてください。

「今年だけ不動産を売ったので、その年の確定申告だけお願いできますか?」
「はい、単発でお受けできます。売買の契約書と、取得した時の書類を見せてください」

1年に1回の申告だけ、気になる取引の判断だけ、という使い方ならスポットのほうが合いやすいです。

単発で頼める内容と料金の目安

税理士の報酬は、平成14年(2002年)に税理士会の報酬規定が廃止されてから、各税理士が依頼内容に応じて決めています。国などが公表している報酬の統計は見当たりません。

そのため、ここでは民間の税理士紹介サイトである税理士ドットコムが示している目安を紹介します。統計ではないので、あくまで見当をつけるための数字として見てください。

依頼内容税理士ドットコムが示す目安
個人の確定申告3万円〜
個人事業主の確定申告のみ(白色)5万円〜
個人事業主の確定申告のみ(青色・売上1,000万円未満)7万円〜
個人事業主の確定申告のみ(青色・売上3,000万円未満)10万円〜
法人の決算申告15万円〜
法人の決算申告のみの依頼15万〜25万円
記帳代行1仕訳50〜100円
給与計算1人1,000円
年末調整従業員10人まで2万円、1人増えるごとに1,000円

個人事業主が記帳代行も込みで確定申告を頼む場合は、白色で10万円〜、青色で売上1,000万円未満なら15万円〜という目安です。

『思ったより高いかも…』と感じた方もいるかもしれません。ただ、自分で記帳を済ませておくと、頼む作業が減ります。料金の決まり方を知っておくと、見積もりも比べやすくなりますよ。

表にない作業もスポットで頼める?

表に載っているもの以外にも、単発で頼める作業はあります。例えば次のような場面です。

  • 税務調査の連絡が来たので、立会いだけ頼みたい
  • 青色申告承認申請書など、届出の書類だけ作ってほしい
  • 納付が難しく、猶予の申請書を作って出してほしい
  • 申告の誤りに気づいたので、修正申告を作ってほしい

税務調査の立会いは、税理士の仕事の1つである税務代理に含まれます。頼む時は、税理士が税務代理権限証書を税務署に提出します。調査の事前通知は原則として電話で来るので、連絡が来た段階で相談してみてください。

修正申告は、調査の事前通知の前に自分から出せば、過少申告加算税はかかりません。気づいた時点で早めに相談すると負担を抑えやすいんです。

『単発でこんなことまで頼んでいいの?』と遠慮する必要はありません。ただ、引き受けるかどうかは事務所ごとに違うので、問い合わせで確かめておきましょう。

相談だけの料金は事務所によって決め方がまちまちです。1時間あたりの相談料の考え方は税理士の相談料の相場で紹介しています。

税理士にスポットで頼める主な内容を並べた図解

顧問契約とスポット、どちらが合う?

スポットは便利ですが、毎回一から状況を説明する必要があります。頼む回数が増えるなら、顧問契約のほうが手間もお金も落ち着くことも。

こんな状況合いやすい頼み方
副業の確定申告を年1回だけ頼みたいスポット
不動産を売った年だけ申告を頼みたいスポット
記帳は自分でできて、決算申告だけ任せたい法人スポット(決算申告のみ)
売上が伸びて、毎月の記帳や相談が必要顧問契約
従業員を雇っていて、源泉所得税や年末調整がある顧問契約
経理を自分でやる時間がとれ、申告も慣れている自分で(迷った時だけスポット)

税理士ドットコムが示す目安では、法人の決算申告を顧問契約とセットで頼む場合、決算料は月額顧問料の4〜6か月分とされています。スポットで決算だけ頼む場合と、総額で比べてみてください。

例えば、年商3,000万円規模の法人で、記帳は社内でできているケースなら、決算申告だけのスポットでも回せます。一方、年商が伸びて取引が増え、毎月の数字を見ながら節税や資金繰りを考えたいなら、顧問契約のほうが相談しやすくなります。

オンラインでスポット相談するには?

最近は、オンラインの面談で単発の相談を受けている税理士事務所もあります。遠方の税理士にも頼めるので、選択肢が広がりますよね。

オンラインでスポット相談する流れ
  1. 相談したいことを1〜2個に絞り、関係する書類をPDFや写真にまとめる
  2. 税理士事務所や紹介サービスに、オンライン面談ができるか問い合わせる
  3. 面談の前に、相談料と時間、作業まで頼む場合の見積もりを聞いておく
  4. 面談で状況を伝え、頼む範囲と料金を決める
  5. 書類の受け渡し方法と、申告書を出すまでの日程を確認する

オンラインでは、画面越しに書類を見てもらうことになります。『全部メールで送れば分かってもらえるはず』と思いがちですが、書類だけだと事情が伝わらないことも。気になる取引は、口頭でも補足しておきましょう。

オンライン相談の進め方は、税理士に確定申告を相談するにはでも紹介しています。

スポットで頼む前の注意点

スポット依頼で行き違いが起きやすいのは、頼む範囲です。ここが大事なところです。

よくある失敗

「確定申告をお願いします」とだけ伝え、記帳まで頼むつもりだったのに、申告書の作成だけの見積もりだった。どこからどこまでを頼むのか、作業ごとに見積もりに書いてもらいましょう。

確定申告の時期は依頼が集中しやすいので、早めに声をかけておくと安心です。所得税の確定申告は原則、翌年2月16日から3月15日までで、令和8年分の期限は令和9年3月15日(月)です。

法人の決算申告は、事業年度が終わった日の翌日から2か月以内が期限です。決算月が近づいてから探すと、引き受けてもらえる事務所が限られてきます。

『スポットで何度か頼んだら、毎回説明するのが大変になってきた』。そんな時は、顧問契約に切り替えるタイミングかもしれません。

こんな状況なら、継続して見てくれる税理士を探すと楽になります。売上が伸びて記帳が追いつかない、インボイス登録をして消費税の申告が始まった、法人化を考えている、といった場合です。

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よくある質問

税理士に単発で相談だけすることはできますか?

できます。相談だけ、申告書の作成だけ、決算申告だけなど、必要な部分を単発で頼めます。料金や受付の有無は事務所ごとに違うので、問い合わせて確かめてみてください。

スポット相談はオンラインでもできますか?

オンラインの面談で単発の相談を受けている事務所もあります。書類の受け渡し方法と、相談料を事前に確認しておくと安心です。

スポットと顧問契約は、どちらが安いですか?

頼む回数と作業量によって変わります。年1回の申告だけならスポット、毎月の記帳や相談が必要なら顧問契約のほうが合うことが多いので、総額で比べてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • スポット相談は、顧問契約なしで必要な時だけ単発で頼む方法
  • 確定申告、決算申告、記帳代行、年末調整などを単発で依頼できる
  • 料金に公的な基準はなく、税理士ドットコムの目安はあくまで参考値
  • 頼む回数が増えるなら、顧問契約と総額で比べる
  • 頼む範囲を作業ごとに見積もりに書いてもらうと行き違いを防げる
顧問税理士の選び方ナビ

顧問税理士の選び方ナビ 編集部

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