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税理士を変えたいと思っても、いつ切り出せばいいのか迷いますよね。決算の途中で変えたら迷惑がかかるのでは、と気になる方も多いはずです。
結論から言うと、税理士を変える時は「決算と申告が終わった直後」がいちばん楽です。
この記事では、決算後が良い理由と、避けたい時期、変更までの逆算スケジュールをお伝えします。
税理士を変えるタイミングはいつがいい?
税理士を変えるタイミングは、決算と申告が終わった直後がおすすめです。前期の仕事が区切れているので、費用の精算と資料の引き継ぎがシンプルになります。反対に、決算や申告の期限が近い時期と、税務調査の途中は避けておくと安心です。
法人なら、決算月が終わって申告書を出した後。個人事業主なら、3月の確定申告が終わった後です。
ここで新しい税理士に切り替えると、新しい期の最初から最後まで、同じ税理士に見てもらえます。
『でも、決算まで半年以上もあるし、今の不満を我慢し続けるのはつらい』という方もいますよね。そんな時の考え方も、この記事の後半でお伝えします。
決算後に変えるのが良い3つの理由
決算後がおすすめなのには、はっきりした理由があります。

1. 費用が二重になりにくい
期の途中で変えると、今の税理士に解約までの顧問料を払いつつ、新しい税理士にも顧問料を払う月が出てきます。
さらに、期首からの記帳を新しい税理士が確認し直す手間がかかり、その分の費用を求められることもあります。
決算後なら、前期の決算料までを今の税理士に払い、新しい期からは新しい税理士に払う。お金の流れがきれいに分かれるんです。
2. 引き継ぎの資料がそろっている
決算が終わった直後は、決算書と申告書の控えがそろっています。新しい税理士は、それを見れば前期までの状況をつかめます。
期の途中だと、仕訳のデータが途中までしかなく、どこまで入力が済んでいるかの確認から始まります。ここで手間取ると、毎月の試算表が遅れてしまうことも。
3. 新しい税理士が1年を通して見られる
新しい期の最初から担当すると、税理士は1年の流れをつかんだうえで決算を迎えられます。
決算前の対策も、年の途中から一緒に考えられます。乗り換えた効果をいちばん感じやすいのが、この変え方なんです。
変更までの逆算スケジュール
決算後に切り替えるなら、準備は決算の数か月前から始めておきます。法人税の申告期限は事業年度が終わった翌日から2か月以内、個人の確定申告は翌年3月15日が期限です(国税庁 主な国税の納期限)。
- 決算の数か月前:次の税理士の候補を探し、面談と見積もりを受ける
- 決算の前:次の税理士を決め、切り替えの時期を伝えておく
- 決算と申告:今の税理士に最後の決算と申告をしてもらう
- 申告が終わった直後:今の税理士に解約を伝え、資料を受け取る
- 新しい期:新しい税理士が税務代理権限証書を出し、顧問を始める
解約を申し出る時期は、顧問契約書に書かれていることが多いです。「○か月前までに申し出る」という条件があれば、そこから逆算してみてください。
個人事業主と法人の具体例
例えば、売上1,000万円未満の個人事業主が、今の税理士に不満を感じたのが夏ごろだったケース。
この場合は、秋から年末までに次の税理士を探し、今年分の確定申告から新しい税理士にお願いする方法があります。年内に決めておけば、新しい税理士も年明けの準備に余裕を持てます。
もうひとつ、3月決算の法人が、秋ごろに変えたいと考えたケースです。
法人税の申告期限は5月末なので、年明けまでに次の税理士を決めておけば、今期の決算までは今の税理士、4月からの新しい期は新しい税理士と切り替えられます。
税理士を変えるのを避けたいタイミング
反対に、変えると困りやすい時期もあります。法人と個人事業主で時期が違うので、表で見ておきましょう。
| 時期 | 変えやすさ | 理由 |
|---|---|---|
| 決算・申告が終わった直後 | 変えやすい | 前期の仕事が区切れている |
| 期の途中(決算まで半年以上) | 条件しだい | 記帳の続きをどちらが担当するか決めれば可能 |
| 決算月の前後・申告期限の直前 | 避けたい | 新しい税理士の準備が間に合わないおそれ |
| 個人事業主の1月〜3月 | 避けたい | 確定申告の時期で、事務所が最も忙しい |
| 税務調査の途中 | 避けたい | 調査の経緯を知っている人が抜けてしまう |
申告期限の直前はなぜダメ?
申告期限の直前に変えると、新しい税理士は1年分の資料を短い時間で読み込むことになります。
期限に遅れると無申告加算税がかかります。調査の事前通知の前に自分から申告すれば5%ですが、通知の後なら10%からです(国税庁 タックスアンサー No.2024)。
『新しい税理士なら何とかしてくれるはず』と思いたくなりますよね。でも、急ぎの依頼は断られることも、追加の費用がかかることもあります。
税務調査の途中もできれば避けたい
税務調査の連絡が来ている時や、調査が進んでいる途中は、今の税理士に最後まで対応してもらう方が安心です。
調査では、過去の申告の内容について質問されます。その申告を担当した税理士が対応した方が、話がスムーズに進みやすいんです。
ただ、今の税理士の対応に問題がある場合は別です。調査の対応に不安があるなら、早めに別の税理士に相談してみてください。
決算前でもすぐに変えた方がいいケース
決算後がおすすめとはいえ、待たない方がいい場合もあります。次に当てはまるなら、時期にこだわらず早めに動いてみてください。
- 申告や納付の期限が過ぎても連絡がない
- 決算が間に合わないと言われた
- 同じミスが何度も続き、修正申告が必要になった
- 質問しても何週間も返事がない
例えば、決算月を過ぎても税理士から資料の依頼が来ないケース。このまま待つと、期限に間に合わなくなるおそれがあります。
まずは今の税理士に「申告の準備はどこまで進んでいますか」と確認してみましょう。それでも返事がなければ、別の税理士への相談を始めるタイミングです。
期の途中で変える時に決めておくこと
待たずに変えると決めたら、期の途中でも乗り換えはできます。その時は、次の3つを新しい税理士と先に決めておくと混乱しません。
『解約したら、あとは新しい税理士が全部やってくれる』と思いがちですが、ここは分担を決めておく必要があります。
1つ目は、期首からの記帳をどちらが仕上げるかです。今の税理士が解約の月まで入力するのか、新しい税理士が最初から確認し直すのかで、費用が変わります。
2つ目は、源泉所得税の納付や給与計算の担当です。原則は支払った月の翌月10日が納付期限なので(国税庁 タックスアンサー No.2505)、切り替えの月に誰が手続きするかを決めておきましょう。
3つ目は、税務代理権限証書を新しい税理士がいつ出すかです。ここが決まれば、税務署からの連絡の窓口もはっきりします。
決算が間に合わない時の考え方は決算が間に合わない時の対処で詳しく解説しています。乗り換えの手順そのものは税理士変更の進め方でまとめています。
決算の数か月前で、次の税理士を比べる時間がある方。あるいは、今の税理士の対応が不安ですぐに相談先を見つけたい方は、紹介サービスで候補を出してもらうと比べやすくなります。
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よくある質問
期の途中で税理士を変えるのは迷惑ですか?
迷惑ということはありません。ただ、記帳の続きをどちらが担当するか、それまでの顧問料をどう精算するかを決めておく必要があります。手間を減らしたいなら決算後がおすすめです。
決算の何か月前から次の税理士を探せばいいですか?
法律で決まった目安はありません。面談や見積もりを2〜3社と比べる時間を考えると、決算の数か月前から探し始めると余裕があります。
解約を伝えるのは、決算の前と後のどちらがいいですか?
契約書の条件によりますが、最後の決算と申告を今の税理士に頼むなら、申告が終わってから伝える方がスムーズです。解約の申し出の期限がある場合は、それに合わせてください。
まとめ
- 税理士を変えるタイミングは、決算と申告が終わった直後がおすすめ
- 決算後なら費用が二重になりにくく、資料の引き継ぎもシンプル
- 申告期限の直前、個人事業主の1〜3月、税務調査の途中は避けたい
- 期限が過ぎても連絡がないなど、すぐに動いた方がいい場合もある
税理士を変えたいと思う理由ごとの考え方は、税理士を変えたい理由もあわせて読んでみてください。




