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大きな設備を買った年や、輸出の売上が多い年に『消費税が戻ってくるらしい』と聞いて、税理士に頼もうか迷っている方もいますよね。
結論から言うと、消費税還付の税理士報酬に公的な相場はありません。固定の報酬か、還付額に応じた成功報酬かで、払う金額が大きく変わります。
この記事では、報酬の決まり方と、成功報酬型を選ぶ前に確認したい点が分かります。
消費税還付の税理士報酬に相場はある?
税理士の報酬規定は2002年に廃止され、いまは事務所ごとに自由に決めています。消費税還付の報酬は、申告書の作成料として決まった額をもらう型と、戻ってきた金額の一定割合をもらう成功報酬型に分かれます。見積もりでは、どの作業まで含むかを並べて比べましょう。
「ネットで見ると手数料がバラバラで、どれが普通なのか分からない」と感じますよね。
実は、それが正直なところなんです。国や税理士会が公表している報酬の基準は無く、東北税理士会も報酬は依頼の内容に応じて税理士が提示して決めると案内しています。
報酬の型ごとの特徴を表にしました。
| 報酬の型 | 決まり方 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 固定報酬型 | 申告書の作成料として決まった額 | 還付額が大きい、毎年の申告も頼みたい |
| 成功報酬型 | 還付された金額の一定割合 | 還付されるか分からず、先に費用を払いたくない |
| 顧問料に含める型 | 毎月の顧問料と決算料の中で対応 | すでに顧問税理士がいる |

そもそも消費税の還付はどんな時に受けられる?
消費税の還付は、売上で預かった消費税より、仕入れや経費で払った消費税の方が多い時に起きます。
例えば、店舗を新しく作るために大きな工事代を払った年や、売上の多くが輸出で占められる会社です。
ここで落とし穴になりやすいのが、免税事業者のままでは還付の申告ができないことです。国税庁の納税義務の免除の説明では、基準期間の課税売上高が1,000万円以下だと原則として免税事業者になります。
還付を受けたい時は「消費税課税事業者選択届出書」を出して課税事業者になる方法があります。ただし、出した後は2年間、免税事業者に戻れません。
- 自分が課税事業者か免税事業者か
- 課税事業者選択届出書を出す時期が間に合うか
- 設備や仕入れの請求書が、インボイス(適格請求書)になっているか
- 翌年以降も課税事業者でいると、納める消費税がどうなるか
インボイス制度は令和5年10月1日に始まっています。仕入れの消費税を差し引くには、原則としてインボイスの保存が必要です。詳しくは国税庁のインボイス制度の説明を見てみてください。
例えば、開業の年に店舗の内装工事をした飲食店のケースを考えてみます。売上がまだ少ない年に大きな工事代を払うと、払った消費税の方が多くなりやすいんです。
ただ、翌年以降も課税事業者が続くと、売上が増えた年には消費税を納める側になります。
『とにかく戻ってくるなら得』と考えがちですが、2年間の縛りまで含めて得かどうかを見ることが大事です。
成功報酬型を選ぶ前に気をつけたいことは?
成功報酬型は、還付されなければ払わなくてよいので、安心に見えますよね。
ただ、還付額が大きいほど報酬も大きくなります。同じ作業量でも、固定の報酬より高くつくことがあるんです。
見積もりを取る時は、こんな質問をしてみましょう。
「成功報酬は、還付額のどの金額を基準に計算しますか?」
「届出書の作成や、翌年の申告の費用は別ですか?」
見落としやすい点をまとめました。
| 確認したい点 | 理由 |
|---|---|
| 報酬の計算のもとになる金額 | 還付額か、加算金を含むかで変わる |
| 届出書の作成が含まれるか | 課税事業者選択届出書の作成が別料金のことがある |
| 税務署からの問い合わせ対応 | 還付の内容について確認の連絡が来た時に、追加費用がかかるか |
| 2年目以降の申告 | 課税事業者が続く間の申告費用はいくらか |
なお、中間申告で納めた消費税が確定申告の税額より多い時も、差額は還付されます。この場合は、決算や申告の流れの中で対応するのが普通です。
設備投資をした、輸出の取引が増えた、法人を作ったばかりで消費税の扱いが分からない、という方は、単発の還付だけでなく顧問税理士に毎年見てもらうと、届出の時期を逃しにくくなります。
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消費税の申告そのものを頼む時の費用は消費税申告の税理士報酬の記事で、決算月ごとの期限は申告期限の記事で紹介しています。
よくある質問
消費税還付の税理士手数料はいくらが普通ですか?
公的な相場はありません。固定報酬か成功報酬かで変わるので、作業の範囲をそろえて複数の事務所に見積もりを取ってみてください。
免税事業者でも消費税の還付を受けられますか?
免税事業者のままでは還付の申告ができません。課税事業者選択届出書を出す方法がありますが、2年間は免税事業者に戻れないので、税理士に試算してもらいましょう。
成功報酬型で還付されなかった場合、費用はかかりませんか?
契約によります。届出書の作成料や着手金が別にかかる場合もあるので、契約前に確認しておきましょう。
まとめ
- 消費税還付の税理士報酬に公的な相場はなく、事務所ごとに決まる
- 報酬は固定報酬型、成功報酬型、顧問料に含める型に分かれる
- 免税事業者は課税事業者選択届出書を出すと、2年間は戻れない
- 成功報酬型は、計算のもとになる金額と別料金の有無を確認する





