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モールや自社サイトでの販売が伸びてきて、『入金額で売上を出しているけど、モールの数字と合わない』と感じている方も多いはずです。
結論から言うと、ネットショップの税務調査では、モールの売上と口座の入金額の差を説明できるかどうかがよく見られます。
この記事では、差が出る理由と、調査の前にそろえておきたい記録が分かります。
ネットショップの税務調査で注意する点は?
モールの売上は、手数料・ポイント・クーポン・返品などを差し引いてから入金されます。だから売上と入金額は一致しないのが普通です。売上は差し引く前の金額でとらえ、差額の中身をモールの明細で説明できるようにしておきましょう。
ネットショップは、注文から入金まですべてデータが残る商売ですよね。
モールの管理画面には、注文ごとの金額も、差し引かれた手数料も残っています。申告した売上がその合計と合わないと、理由を聞かれやすいんです。
差が出やすい所を表にまとめました。
| 差が出る理由 | 起きやすいこと | 用意しておきたいデータ |
|---|---|---|
| 出店料・販売手数料 | 入金額だけを売上にして、手数料が経費にも入っていない | モールの月別の請求明細 |
| ポイント・クーポン | お店が負担したポイントの扱いがあいまい | ポイント・クーポンの負担額の明細 |
| 返品・キャンセル | 返金した分の記録がなく、売上と合わない | 返品・キャンセルの一覧 |
| 締め日と入金日 | 12月の売上が翌年に入金され、翌年の売上になっている | 締め日ごとの売上レポート |
| 複数の販売先 | 自社サイトや別のモールの売上を書き忘れる | 販売先ごとの年間合計 |

売上と入金額の差はどう説明する?
実は、差額そのものが問題になるわけではありません。差の中身を言えるかどうかが大事なところです。
例えばこんな場面です。
「モールの売上合計と、申告の売上が合わないのはなぜですか?」
「入金額で計上していたので、手数料とポイントの分が抜けています」
こうなると、手数料を経費にし忘れていた一方で、売上も少なく出ていたことになります。差し引きで税額が変わらないように見えても、売上と経費の両方を直すことになるんです。
売上は総額、手数料やポイントは経費や値引きとして分ける。この形にしておくと、モールの明細とそのまま突き合わせられます。
ポイントやクーポンを経費にするのか、売上から引くのかは、モールの仕組みによって考え方が変わることがあります。判断は税理士に確認してみてください。
決済サービスの入金サイクルにも注意
自社サイトでカード決済や後払いの決済サービスを使っていると、売上の日と入金の日がさらにずれますよね。
『入金されてから売上にすればいい』と思いがちです。ただ、年末の売上が翌年の入金になると、その年の売上から抜けてしまいます。決済サービスの管理画面で、12月中の売上を確かめておきましょう。
在庫と仕入れの記録で見られること
ネットショップでは、期末の在庫もよく確認されます。
売れ残った商品の仕入れ代を全部その年の経費にしていると、在庫の分だけ経費が多くなってしまいます。
『倉庫に預けているから数えにくい』という方も多いはずです。ただ、外部の倉庫サービスを使っているなら、在庫の一覧データを年末時点で保存しておくと説明がしやすくなります。
送料と梱包資材の記録も残しておく
お客さんから受け取った送料と、運送会社に払った送料は別々に記録しておきましょう。受け取った送料は、一般的には売上として扱われるからです。
段ボールや緩衝材などの梱包資材は、まとめ買いしたまま年をまたぐこともありますよね。購入の明細を残しておくと、調査で聞かれてもすぐ答えられます。
- モールと自社サイトの年間の売上総額を、販売先ごとに出せる
- 手数料・ポイント・返品の明細を保存してある
- 12月の売上で翌年に入金された分を把握している
- 期末の在庫リストと仕入れ値がそろっている
調査の連絡が来たら、まず何をする?
税務調査の前には、原則として電話で事前通知があります。
税理士に頼んで税務代理権限証書を出してもらえば、調査に立ち会ってもらえます。事前に同意しておけば、通知を税理士に受けてもらうこともできます。
また、事前通知の前に自分から修正申告をすれば、過少申告加算税はかかりません。売上の数え方がずれていたと気づいたら、早めに直すのがおすすめです。
せどりの売上データと口座の照合や、税理士の顧問料の目安もあわせて見てみてください。
販売先が増えて売上の集計が追いつかない、在庫の管理と申告を自分だけで回すのが大変、調査の電話が来た。こんな状況なら、顧問税理士を探しておくとかなり楽になります。
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よくある質問
モールの売上と入金額が合わないのはおかしいですか?
おかしくありません。手数料やポイント、返品などが差し引かれて入金されるためです。差の中身をモールの明細で説明できれば大丈夫です。
モールの管理画面のデータはどう残せばいいですか?
見られる期間が限られている場合もあるので、年ごとに売上や手数料のレポートをダウンロードして保存しておくのがおすすめです。
税務調査の時だけ税理士に頼めますか?
頼めます。調査だけの依頼を受けている税理士もいます。費用や範囲は事務所ごとに違うので、相談の時に確かめてみてください。
まとめ
- モールの売上と入金額は、手数料などで一致しないのが普通
- 売上は総額、手数料やポイントは分けて説明できるように
- 年末の売上で翌年に入金された分と、期末在庫に注意
- 事前通知の前の自主的な修正申告なら過少申告加算税はかからない




