当サイトは国税庁・日本税理士会連合会などの公開情報をもとに編集部が執筆しています。記事内のサービス紹介には広告を含みます。
領収書が箱や引き出しにたまったまま、帳簿付けが何か月も止まっている。そんな状態で、このページを開いた方も多いはずです。
結論から言うと、領収書をまとめて税理士に渡し、記帳から申告まで任せることはできます。この記事では、丸投げで頼める範囲と、渡し方のコツ、料金の目安が分かります。
領収書を税理士に丸投げしても大丈夫?
領収書を渡して記帳を任せる「記帳代行」は、多くの税理士事務所が引き受けている仕事です。ただ、領収書の整理の仕方や、取引の中身の説明は依頼する側にしか分かりません。丸投げは「何もしない」ではなく、「判断に必要な情報だけ渡す」と考えると上手くいきます。
『こんなにぐちゃぐちゃの領収書を渡したら、嫌がられるかも…』と心配になりますよね。
実は、税理士の側も、袋にまとめた領収書を受け取ることには慣れています。大事なのは、きれいに並べることより、抜けや混ざりがないことなんです。
例えば、年商800万円ほどで、カフェの仕入れや備品の領収書が月に数十枚出る個人事業主のケース。自分で入力すると週末がつぶれますが、月1回まとめて渡すだけなら、作業はかなり軽くなります。
一方で、取引が月に数件しかない人なら、会計ソフトで自分で付けて、申告だけ頼む形でも十分なことがあります。どちらが合うかは、領収書の量と自分の時間で考えてみてください。
税理士に任せられること・自分でやること
領収書を丸投げした時に、どこまでを税理士がやり、どこが自分の役目になるのかを表にしました。
| 作業 | 税理士に任せられるか | 補足 |
|---|---|---|
| 領収書を仕訳して帳簿に入力 | 任せられる | 記帳代行として頼む |
| 勘定科目の判断 | 任せられる | 取引の中身は聞かれることがある |
| 確定申告書の作成と提出 | 任せられる | 税理士の独占業務 |
| 領収書を集めて渡す | 自分でやる | 月ごとにまとめると楽 |
| 私用か事業用かの説明 | 自分でやる | 本人にしか分からない |
| 通帳やカード明細の用意 | 自分でやる | 領収書の無い取引の確認に使う |
確定申告書の作成のような税務書類の作成は、税理士・税理士法人などに限られた仕事です。国税庁の税理士制度の案内でも、税務代理・税務書類の作成・税務相談の3つが税理士業務とされています。
記帳だけでなく申告まで一緒に任せたい場合は、記帳代行の範囲を記帳代行とは?任せる場合の流れと範囲で確認しておくと安心です。
領収書の渡し方で手間と料金が変わる
ここが大事なところです。同じ枚数の領収書でも、渡し方しだいで税理士の作業量は変わります。
作業量が増えれば、見積もりの金額にも響きやすいんです。

- 領収書を月ごとに封筒や袋に分けておく
- 私用の買い物のレシートは抜いておく
- 事業用の通帳とクレジットカードの明細も一緒に渡す
- 何の支払いか分かりにくい物には、付せんで一言メモを付ける
- 領収書をもらえなかった支払いは、日付と金額と相手を書き出しておく
例えば、こんなやり取りがよくあります。
「この1万円のレシートは何の買い物ですか?」
「えっと…たしか取引先との打ち合わせだったと思います」
これが何十枚も続くと、確認だけで時間がかかってしまいます。付せんのひと言があるだけで、やり取りはぐっと減るんです。
スマホで撮影したデータや、会計ソフトに取り込んだデータで受け付けてくれる事務所もあります。紙の原本の保存方法など、細かいルールは依頼する税理士に確認してみてください。
記帳代行の料金の目安は?
『結局、丸投げするといくらかかるの?』という方も多いはずです。
税理士の報酬は平成14年に報酬規定が廃止されて自由化されており、公的な相場はありません。ここでは、民間の税理士ドットコムが示す目安を紹介します。
| 依頼の形 | 税理士ドットコムが示す目安 |
|---|---|
| 記帳代行のみ(スポット) | 1仕訳50〜100円 |
| 青色の確定申告のみ(売上1,000万円未満) | 7万円〜 |
| 青色の確定申告+記帳代行込み(売上1,000万円未満) | 15万円〜 |
| 個人の顧問契約(売上1,000万円未満・毎月) | 月20,000円〜 |
『思ったより高いかも…』と感じた方もいますよね。いずれも民間の目安で、実際の金額は事務所ごとに違います。領収書の枚数や、1年分をまとめて渡すのか毎月渡すのかで変わることも多いです。
仕訳の数が多い人ほど、1仕訳いくらの料金より、記帳込みの定額プランのほうが分かりやすいこともあります。料金の決まり方は税理士の記帳代行の相場で詳しく解説しています。
売上が伸びて領収書の整理が追いつかない、毎年3月に慌てて帳簿を付けている。こんな状況なら、記帳から申告まで任せられる顧問税理士を探しておくと楽になります。
税理士ドットコム
あなたの業種・規模に合う顧問税理士を無料で紹介
記帳や申告に手が回らない、法人化を考えている、今の税理士の対応に不満があるといった場合は、条件に合う顧問税理士を紹介してもらうのが近道です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から、予算や業種に合う税理士を無料で紹介してもらえます。
紹介料無料税理士ドットコムで顧問税理士を紹介してもらう(税理士ドットコムの紹介ページに移動します・24時間365日受付)
よくある質問
1年分の領収書をまとめて渡しても受けてもらえますか?
まとめて受けてくれる事務所はあります。ただ、確定申告の期限は原則として翌年3月15日なので、直前に渡すと断られたり、料金が上がったりすることも。年が明けたら早めに相談してみてください。
領収書をなくしてしまった支払いはどうすればいいですか?
通帳やカードの明細、相手からのメールなどで支払いが分かる物を用意し、税理士に相談しましょう。経費にできるかの判断は、税理士に確認してから進めるのが安心です。
領収書を渡した後、手元に何も残らないと不安です。
渡す前にスマホで撮っておくか、返却のタイミングを最初に決めておくと安心です。原本の保存のルールも、依頼する税理士に確かめておきましょう。
まとめ
- 領収書を渡して記帳から申告まで税理士に任せることはできる
- 月ごとに分ける、私用を抜く、メモを付けるだけで手間が減る
- 記帳代行の目安は税理士ドットコムでは1仕訳50〜100円
- 枚数が多いなら記帳込みの定額プランも比べてみる




