寿司店が税理士を選ぶ時のポイントは時価の仕入れと現金払いの記帳への理解

寿司店の税理士の選び方を時価の仕入れと現金払いの記帳から解説する記事のアイキャッチ

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魚の値段は日によって変わるし、市場では現金で払うことも多い。帳簿をつけようとして手が止まる、という寿司店の方は多いはずです。

結論から言うと、寿司店の税理士選びは「時価の仕入れと現金のやり取りを、どう記帳すればいいか具体的に教えてくれるか」で決まります。この記事では、面談で何を聞けば見極められるかが分かります。

寿司店の顧問税理士は何を基準に選べばいい?

先に結論

寿司店の顧問税理士は、時価の仕入れの記録方法、現金売上の締め方、持ち帰りと店内飲食の税率の分け方の3つを、自分の店の流れに合わせて説明してくれる人を選びましょう。

税理士なら誰でも同じでは、と思いますよね。

実は、飲食店の中でも寿司店は帳簿の悩みが少し独特なんです。仕入れの中心が鮮魚で、量も値段も毎日動きます。

『仕入れ帳なんて、だいたいでいいんじゃないの?』と感じる方もいるかもしれません。ただ、原価がぶれやすい業態ほど、記録が粗いと利益が見えなくなります。

税理士の仕事は、税務代理、税務書類の作成、税務相談の3つで、これは税理士などにしかできない業務です。(国税庁 タックスアンサー No.9203)

その上で、寿司店に合う人かどうかは「店の現場を想像できるか」で差が出ます。

寿司店が税理士を選ぶ時に確認したい3つの点を本文の表とあわせて示した図解
確認したいこと寿司店で起きやすい場面合う税理士の返し方の例
時価の仕入れ市場の仕切書や手書きの伝票が中心伝票の保管とまとめ方を具体的に示す
現金の出入り仕入れは現金、売上は現金とカードが混在レジ締めと現金出納の付け方を決めてくれる
税率の区分店内飲食と持ち帰り・出前が混ざる売上を税率ごとに分ける方法を提案する
在庫冷蔵庫の魚、酒、乾物が年末に残る決算前の棚卸のやり方を教えてくれる

時価の仕入れと現金払いは、どう記帳してもらえる?

ここは寿司店で特に相談が多いところです。

市場での買い付けは、その場で現金を払い、仕切書や簡単な伝票だけ受け取る場面がよくありますよね。

例えば、朝の仕入れで現金を払い、夜に売上の現金が入るケースです。財布とレジのお金が混ざると、どれが経費でどれが売上か後から追えなくなります。

税理士に頼むと、次のようなルールを一緒に決めてもらえます。

  • 仕入れ用の現金と、売上の現金を分けて管理する
  • 伝票が無い時に、日付・仕入れ先・品目・金額をメモで残す
  • 毎日のレジ締めの金額を、帳簿の売上と合わせる

面談ではこう聞いてみてください。

「市場で現金払いをした分は、どんな書類を残しておけばいいですか?」

ここで「領収書を取っておいてください」だけで終わる人より、仕切書が無い日の残し方まで答えてくれる人のほうが安心です。

時価で原価率が動く店では、月ごとの原価の推移を見せてくれる税理士だと、値付けの見直しにも役立ちます。

持ち帰り・出前・出張の握りで税率はどう変わる?

寿司店は、店内で食べるお客さんと、持ち帰りや出前のお客さんが混ざりやすい業態ですよね。

国税庁の説明では、軽減税率の対象は酒類を除く飲食料品です。一方で、飲食の設備がある場所での食事の提供(外食)や、相手が指定した場所で調理や給仕をするケータリングは対象外とされています。(国税庁 タックスアンサー No.6102)

税率は、軽減税率が8%、標準税率が10%です。(国税庁 消費税の軽減税率制度)

寿司店で整理すると、こんな場面ごとに考えることになります。

場面考え方の目安税理士に確認したい点
カウンターで食べる外食にあたるレジで店内分を分けられるか
折詰の持ち帰り飲食料品の譲渡として扱われうる持ち帰りの売上の集計方法
出前で届けるだけ飲食料品の譲渡として扱われうる配達料の扱い
宴会場で職人が握るケータリングにあたりうる見積書・請求書の書き方
日本酒・ビール酒類は軽減税率の対象外持ち帰りでも区分が要るか

『出張握りは持ち帰りと同じでしょ?』と思いがちです。ただ、その場で握って出すとケータリングにあたる場合があります。

どの区分になるかの判断は、税理士に確認してから決めておきましょう。

免税事業者かどうかとインボイスで迷ったら?

接待で使われる店だと、法人のお客さんからインボイス(適格請求書)を求められることもありますよね。

インボイス制度は令和5年10月1日に始まっています。免税事業者が登録して課税事業者になった場合、令和5年10月1日から令和8年9月30日の日の属する課税期間までは、納める税額を売上税額の2割にできる特例があります。(国税庁 タックスアンサー No.6498)

さらに小規模な個人事業者には、令和9年・令和10年の課税期間に売上税額の3割にできる特例も新しく設けられています。

登録するかどうかは、接待利用の多さや、客層で変わります。

「うちは近所の家族連れが中心だけど、登録したほうがいいですか?」

こんな相談に、店の客層を聞いたうえで答えてくれる税理士を選びたいところです。

顧問契約にするか、確定申告だけ頼むか

ここまで読んで『毎月の顧問料までは払えないかも』と感じた方もいるかもしれません。

税理士の報酬は自由化されていて、公的な料金表はありません。目安として、税理士ドットコムが示す相場を見てみましょう。

頼み方税理士ドットコムが示す目安向いているケース
個人の顧問(売上1,000万円未満・毎月)月20,000円〜、確定申告料80,000円〜開業直後で記帳から教わりたい
個人の顧問(売上1,000万〜3,000万円未満・毎月)月25,000円〜、確定申告料100,000円〜職人を雇い、仕入れも増えてきた
青色申告の確定申告だけ(売上1,000万円未満)7万円〜帳簿は自分で付けられる

例えば、年商2,000万円でカウンター中心の寿司店を個人で営み、職人とアルバイトを雇っているケースです。仕入れと人件費の管理が重なるので、顧問契約のほうが楽になりやすいです。

反対に、夫婦二人で営み、会計ソフトで記帳まで済ませられる店なら、確定申告だけ頼む形も選べます。

料金の決まり方は税理士の顧問料相場、開業期にいつ顧問を付けるかは顧問を頼むべき時期の目安でも説明しています。

面談で聞いておきたいこと
  • 市場の現金仕入れで、伝票が無い日の残し方
  • 毎日のレジ締めと帳簿の売上の合わせ方
  • 店内・持ち帰り・出前・出張の税率の分け方
  • 年末に残る魚や酒の棚卸のやり方
  • 月の顧問料に何が含まれ、決算料は別か

仕入れの帳簿が月末に溜まってしまう、職人を雇って給与計算が増えた、法人にするか迷っている。こんな状況なら、寿司店の帳簿に慣れた顧問税理士を探すと、閉店後の作業がぐっと減ります。

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記帳や申告に手が回らない、法人化を考えている、今の税理士の対応に不満があるといった場合は、条件に合う顧問税理士を紹介してもらうのが近道です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から、予算や業種に合う税理士を無料で紹介してもらえます。

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同じ飲食業でも、焼肉店の税理士選びでは仕入れ原価の管理の話をしています。原価の見方は寿司店にも通じるので、あわせて読んでみてください。

よくある質問

寿司店の顧問税理士は、飲食店の経験がある人でないとだめですか?

経験が無いとだめという決まりはありません。ただ、時価の仕入れや税率の区分を具体的に説明できるかは、面談で確かめておくと安心です。

市場で現金で払った仕入れは、経費にできますか?

仕入れの事実が分かる記録を残していれば、経費として扱う前提で記帳します。どんな書類を残せばよいかは、税理士に確認してください。

持ち帰りの折詰と店内飲食で、レジを分ける必要はありますか?

税率が異なる売上を分けて集計できれば方法は店ごとに選べます。レジの設定で分けるか、伝票で分けるかを税理士と決めておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 寿司店の税理士は、時価の仕入れと現金の記帳を具体的に説明できるかで選ぶ
  • 店内飲食・持ち帰り・出前・出張握りで税率の考え方が変わる
  • インボイス登録は客層を聞いたうえで一緒に判断してくれる人が安心
  • 職人を雇うほど顧問契約、夫婦二人なら確定申告だけも選べる
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顧問税理士の選び方ナビ 編集部

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