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従業員が数人の会社を経営していて、「うちみたいな小さい会社に、どんな税理士が合うんだろう」と迷っている方も多いはずです。
結論から言うと、小さい会社ほど「決算と申告をしてくれるか」だけで選ばないほうがうまくいきます。この記事では、会社の規模ごとに顧問に頼みたい支援と、選ぶ時の確認点が分かります。
小さい会社の税理士はどう選ぶ?
小さい会社の顧問税理士は、決算・申告に加えて、給与と源泉所得税、インボイス、融資の相談まで日常的に頼めるかで選ぶのがおすすめです。従業員がいるか、借入を考えているか、事業承継が近いかで必要な支援は変わります。費用は事務所が自由に決めるため、支援の中身と金額をセットで比べてみてください。
『税理士なんてどこも同じでしょ?』と思う方もいますよね。実は、税理士は全国に82,682人(令和8年9月末日現在)いて、得意な分野も対応の仕方もかなり違います(日本税理士会連合会「税理士登録者数」)。
だからこそ、自分の会社の状況に合う人を選ぶことが大事なんです。
中小企業が顧問税理士に頼める支援は?
税理士の業務の柱は、税務代理・税務書類の作成・税務相談の3つです(国税庁 タックスアンサー No.9203)。小さい会社では、これに日々の経理の相談が加わります。
| 支援の内容 | 小さい会社で出てくる場面 |
|---|---|
| 法人税・消費税の申告 | 事業年度終了日の翌日から2か月以内に申告 |
| 源泉所得税の納付 | 原則、給与を払った月の翌月10日まで |
| 年末調整・法定調書 | 12月の年末調整と、翌年1月31日までの法定調書 |
| インボイスの対応 | 請求書の書き方や仕入税額控除の確認 |
| 融資・資金繰りの相談 | 日本政策金融公庫などへの借入の準備 |
| 税務調査の立会い | 調査の連絡が来た時の窓口 |
期限の出典は国税庁です(国税庁「主な国税の納期限」、国税庁 タックスアンサー No.2505)。
給与を払う人が常に10人未満の会社なら、源泉所得税を半年ごとにまとめて納める「納期の特例」も使えます。1〜6月分は7月10日、7〜12月分は翌年1月20日が期限です。
『毎月の納付を忘れそう…』という会社ほど、こうした手続きの提案をしてくれる税理士だと助かりますよね。
会社の規模で頼みたいことは変わる
ここが大事なところです。同じ中小企業でも、規模によって顧問に求めることは変わります。
| 会社の状況の例 | 優先して頼みたいこと | 向いている頼み方 |
|---|---|---|
| 社長1人の会社、年商1,000万円未満 | 決算・申告、役員報酬の決め方 | 決算のみ依頼か、訪問少なめの顧問 |
| 従業員3人ほどの飲食店、年商3,000万円前後 | 給与・源泉・年末調整、現金売上の管理 | 毎月か3か月に一度の顧問 |
| 従業員10人ほどの建設業、年商1億円前後 | 外注費と源泉、消費税、融資の相談 | 毎月訪問の顧問 |
| 後継者への引き継ぎを考えている会社 | 株式の承継、事業承継税制の計画 | 承継に詳しい税理士との顧問 |

社長1人の会社なら、ひとり社長の税理士の選び方でもう少し細かく紹介しています。
例えば、従業員を雇い始めた飲食店なら、こんな相談が増えます。
「アルバイトにも年末調整って必要ですか?」
「対象になるかは人ごとに確認が要ります。年間の給与が2,000万円を超える人などは対象外なので、一人ずつ見ていきましょう」
こうした日常の質問にすぐ答えてもらえるかが、小さい会社では使いやすさを大きく左右します。
融資や事業承継まで相談できる税理士だと心強い
小さい会社にとって、資金繰りの相談相手がいるのは大きいですよね。
税理士の中には、国の「認定経営革新等支援機関」に認定されている人もいます。税務・金融・企業財務の知識と実務経験が一定以上あると国が認めた支援機関で、中小企業庁の検索システムで探せます(中小企業庁「認定経営革新等支援機関」)。
例えば、日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」では、事業計画を作って認定経営革新等支援機関の指導・助言を受けている人は特別利率Aの対象になります(日本政策金融公庫)。
後継者への引き継ぎを考えているなら、法人版事業承継税制も関わります。特例承継計画の提出期限は令和9年9月30日で、計画には認定経営革新等支援機関の指導・助言が必要です(中小企業庁「法人版事業承継税制(特例措置)」)。
自分の会社が対象になるかは、税理士に確認してみてください。
小さい会社の顧問料はいくらが目安?
『小さい会社だし、できるだけ安く済ませたい』というのが本音ですよね。税理士の報酬に公的な基準はなく、事務所ごとに決まります。
税理士ドットコムが示す法人の目安は次のとおりです。民間の目安で、統計ではありません。
| 年間売上 | 毎月訪問の顧問料 | 6か月に一度 | 決算料 |
|---|---|---|---|
| 1,000万円未満 | 25,000円〜 | 15,000円〜 | 100,000円〜 |
| 1,000万〜3,000万円未満 | 30,000円〜 | 20,000円〜 | 120,000円〜 |
| 3,000万〜5,000万円未満 | 35,000円〜 | 25,000円〜 | 140,000円〜 |
| 5,000万〜1億円未満 | 40,000円〜 | 30,000円〜 | 160,000円〜 |
記帳代行を頼む場合は、月額で5,000円〜(5,000万円以上は10,000円〜)が上乗せされる目安です。訪問の回数を減らしたり、記帳を自社でしたりすると、費用は抑えやすくなります。
顧問料と別にかかる決算料の考え方は、税理士の決算料の相場で詳しく紹介しています。
面談で確認しておきたいこと
最後に、税理士と会う時に聞いておきたいことをまとめます。料金だけでなく、相談のしやすさも見てみてください。
- 同じ業種・同じくらいの規模の会社を見ているか
- 質問への返事はどのくらいで来るか、連絡手段は何か
- 顧問料に含まれる作業と、別料金になる作業はどれか
- 給与計算や年末調整、インボイスの相談まで対応できるか
- 融資や事業承継の相談に乗ってもらえるか
税理士が本当に登録されているかは、日本税理士会連合会の「税理士情報検索サイト」で確かめられます。
自分で何人も探して面談するのは大変ですよね。売上が伸びて経理が追いつかない、従業員を雇い始めた、借入を考えている。そんな会社は、条件に合う顧問税理士を紹介してもらうと探す手間を減らせます。
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記帳や申告に手が回らない、法人化を考えている、今の税理士の対応に不満があるといった場合は、条件に合う顧問税理士を紹介してもらうのが近道です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から、予算や業種に合う税理士を無料で紹介してもらえます。
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よくある質問
小さい会社でも顧問税理士は必要ですか?
義務ではありません。ただ、法人は事業年度終了日の翌日から2か月以内に申告が必要で、従業員がいれば源泉所得税や年末調整も出てきます。手が回らない、判断に迷うことが増えたら顧問を考えてみてください。
大きい税理士法人と個人の事務所、どちらがいいですか?
どちらが良いとは一概に言えません。担当者が変わりにくいか、相談への返事が早いか、自社の業種に慣れているかで比べるのがおすすめです。
今の税理士から乗り換えることはできますか?
はい、できます。顧問契約の解約の決まりは契約書で確認し、決算の時期を避けて引き継ぐとスムーズです。
まとめ
- 小さい会社の顧問は、申告だけでなく給与・源泉・インボイス・融資まで頼めるかで選ぶ
- 従業員の有無、借入、事業承継の予定で必要な支援が変わる
- 顧問料に公的な基準はなく、支援の中身と金額をセットで比べる
- 面談では担当業種、連絡の早さ、料金に含まれる作業を確認する





