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美容室に税務署から電話があって、帳簿を見せてほしいと言われた。お店を経営している方も、面貸しで働く美容師の方も、不安になりますよね。
結論から言うと、美容室の調査では、予約やカルテの記録と売上が合っているかがよく確かめられます。この記事では、見られやすい点と、日ごろ残しておきたい記録が分かります。
美容室の税務調査では何を見られるの?
美容室の税務調査では、予約台帳やカルテの来店記録と売上が合っているかがよく確かめられます。現金売上のもれ、店販品の在庫、業務委託の美容師への支払いの処理も見られやすい点です。来店記録とレジの締め記録をそろえておくことが一番の備えです。
『小さなサロンだから、調査なんて来ない』と思っていませんか?
国税庁の公表では、令和6事務年度の所得税の実地調査は4万7千件でした。実地調査1件当たりの追徴税額は241万円です。個人で営むサロンにも、調査の連絡が来ることはあるんです。
美容室は、施術の記録が予約システムやカルテに細かく残る業種ですよね。だから、来店の記録と売上の記録を並べると、合っているかどうかが分かりやすいんです。
見られやすい点と、残しておきたい記録
| 見られやすい点 | 具体的な場面 | 残しておきたい記録 |
|---|---|---|
| 来店記録と売上 | 予約やカルテの件数に比べて売上が少ない | 予約台帳、カルテ、毎日のレジの締め記録 |
| 現金売上 | 指名料やオプションを現金で受け取った | 売上の日計表、レシートの控え |
| 店販品の在庫 | シャンプーやトリートメントを店頭で売っている | 仕入の請求書、年末の在庫表 |
| 回数券・前払い | 回数券を売って、使われるのは翌年 | 回数券の販売と利用の記録 |
| 業務委託の美容師 | 面貸しの美容師に歩合で支払っている | 業務委託契約書、支払明細 |
| 材料費 | カラー剤やパーマ液を大量に仕入れた | 仕入先の請求書と納品書 |

業務委託の美容師への支払いはどう見られる?
ここが大事なところです。業務委託の美容師に払うお金を外注費にしていても、働き方によっては給与ではないかと確かめられることがあります。
例えば、出勤時間や休みを店が決めている、道具も店のものを使っている、といった場面です。外注費か給与かで、源泉徴収の要否も変わってきます。契約書の内容と実際の働き方が合っているか、判断は税理士に確認してみてください。
美容師個人が備えておきたいこと
面貸しやフリーランスで働く美容師の方も、自分の確定申告の中身を聞かれることがあります。
『お店からもらった明細しかないけど、大丈夫かな』という方もいますよね。
- お店からの支払明細と、通帳への入金記録
- 自分で買ったはさみやコームなど道具の領収書
- 講習会やセミナーの参加費の領収書
- 現金でもらった指名料などがあれば、その日のメモ
- お店と結んだ業務委託契約書の控え
調査では、こんなやり取りになることもあります。
「この月は入金が少ないですが、休んでいたんですか?」
「はい、講習に通っていた月です。領収書もあります」
記録が残っていれば、落ち着いて説明できます。説明の材料がないのが、一番困るんです。
お店を経営している側も同じです。業務委託の美容師に払った金額と、本人が申告した金額がずれていると、両方に確認が入ることもあります。支払明細は控えを残し、毎月同じ形で渡しておくと安心です。
指摘されたら? 加算税と税理士への相談
調査で申告もれが見つかると、加算税と延滞税がかかります。国税庁の案内では、事前通知の前に自分から修正申告をすれば、過少申告加算税はかかりません。調査の後や更正を受けた場合は10%です。
さらに延滞税もかかります。令和8年は、納期限の翌日から2か月以内が年2.8%、2か月を超えると年9.1%です。気づいた時点で早めに動くほど、負担は小さく済みます。
事前通知は原則として電話で来ます。税理士が税務代理権限証書を出していれば、事前に同意しておくことで通知を税理士に受けてもらえます。手続きの流れは国税庁の税務調査手続のFAQでも確かめられます。
ほかの業種の調査の見られ方は飲食店の税務調査の注意点、費用の目安は税理士の顧問料相場を参考にしてみてください。
スタッフや業務委託の美容師が増えて支払いの処理が複雑になった、店販品の在庫管理が追いつかない、調査の連絡が来た。こんな状況なら、美容室の帳簿に慣れた顧問税理士を探しておくと楽になります。
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よくある質問
美容室の税務調査は、事前に連絡がありますか?
原則として事前通知があり、方法は電話です。ただ、一定の場合は事前通知をしないこともあると国税庁は説明しています。
面貸しの美容師でも税務調査を受けることはありますか?
個人で確定申告をしていれば、対象になることはあります。お店からの支払明細と入金記録をそろえておきましょう。
予約システムのデータも見られますか?
売上を確かめる材料として、来店の記録を見られることはあります。レジの記録と合わせて、消さずに保管しておくと安心です。
まとめ
- 美容室の調査は、来店記録と売上が合っているかが中心
- 店販品の在庫や回数券も、記録を残しておく
- 業務委託の美容師への支払いは、働き方と契約書の中身が見られる
- 美容師個人も、支払明細と入金記録、道具の領収書を残しておく





