神奈川県の顧問税理士選び|横浜・川崎の都市部と県西部の観光地の違い

神奈川県の顧問税理士の選び方を解説する記事のアイキャッチ

当サイトは国税庁・日本税理士会連合会などの公開情報をもとに編集部が執筆しています。記事内のサービス紹介には広告を含みます。

神奈川県で顧問税理士を探すとき、横浜の事務所がいいのか、地元の事務所がいいのか迷いますよね。

結論から言うと、横浜・川崎の都市部で会社を経営する人と、小田原や箱根など県西部で観光の仕事をしている人とでは、税理士に頼みたい中身がかなり違います。この記事では、その違いと、神奈川県で使える無料相談や探し方が分かります。

神奈川県の顧問税理士はどう選べばいい?

先に結論

神奈川県で顧問税理士を選ぶなら、まず自分の事業が「都市部の会社型」か「観光・地域密着型」かを考えてみてください。会社型なら毎月の数字と資金繰りを見てくれる税理士、観光型なら季節で波のある売上や人の出入りに慣れた税理士が合いやすいです。

神奈川県の税理士は、東京地方税理士会に所属しています。名前に「東京」と入っていますが、この会は神奈川県と山梨県の税理士の会なんです。

『東京税理士会と何が違うの?』と思いますよね。東京税理士会は東京都の税理士の会で、東京地方税理士会は神奈川・山梨の会です。無料相談の窓口も別々なので、申し込み先を間違えないようにしておきましょう。

税理士の報酬は自由に決められていて、税理士会の報酬規定は平成14年(2002年)3月31日に廃止されています。だから同じ県内でも、料金やサービスの中身は事務所ごとに違います。

横浜・川崎の都市部と県西部の観光地で何が違う?

横浜や川崎には、製造業や物流、IT、都内の企業と取引する会社など、さまざまな法人が集まっています。

一方で小田原・箱根・湯河原などの県西部は、旅館や飲食店、土産物店といった観光に関わる事業者が多い地域です。

同じ神奈川県でも、税理士と話す内容はこれだけ変わります。

比べる点横浜・川崎の都市部(例: 川崎市の部品加工会社)県西部の観光地(例: 箱根町の旅館)
売上の特徴取引先からの売掛金が中心現金やカードの売上が日々入る
毎月の作業請求書と入金の管理、試算表日々の売上の記録、仕入れの管理
人の雇い方正社員が中心繁忙期にアルバイトが増えることも
よくある相談資金繰り、設備投資、融資季節で波のある売上、従業員の給与計算
合いやすい税理士法人の顧問先が多く、金融機関とのやり取りに慣れた人小さな法人や個人の旅館・飲食店に慣れた人
横浜・川崎の都市部と県西部の観光地で税理士への相談内容が違うことを示した図解

例えば、川崎市の部品加工会社なら

例えば、年商5,000万円ほどで従業員を10人ほど雇う、川崎市の部品加工会社を考えてみます。

機械の入れ替えなど大きな設備投資があると、資金をどう用意するかが毎年の悩みになりがちです。金融機関に出す決算書や試算表を、毎月きちんとそろえておけるかがポイントになります。

この規模なら、毎月か3か月に一度は面談してもらえる顧問契約が向いています。

例えば、箱根町で小さな旅館を営むなら

次に、個人で小さな旅館を営み、繁忙期だけアルバイトを雇うケースです。

アルバイトを雇うと、給与から源泉所得税を預かって納める作業が出てきます。原則は支払った月の翌月10日までですが、給与の支給人員が常時10人未満なら、納期の特例で1〜6月分を7月10日、7〜12月分を翌年1月20日にまとめて納めることもできます。

『アルバイトが入れ替わるたびに手続きが大変…』という方は、給与計算や年末調整まで頼めるかを聞いておくと楽になります。

観光地の店は「毎日の売上の記録」がカギ

土産物店や飲食店では、現金とカードとQRコード決済が混ざって入ってきますよね。

レジの締めの金額と、帳簿に付ける売上がずれていると、決算のときに原因を探すだけで時間がかかってしまいます。税務調査でも、売上の記録はよく確かめられるところなんです。

例えば、税理士にこんな相談をしてみると、日々の作業がぐっと楽になることも。

「レジの日報と入金の記録を、どう帳簿につなげればいいですか?」
「決済の種類ごとに集計してもらえれば、月1回まとめてこちらで仕訳しますね」

日々の売上の付け方を一緒に決めてくれる税理士かどうかは、観光地の事業者にとって大事な見どころです。

横浜の会社員が副業で事業を始めた場合

横浜や川崎には、都内に通いながら副業で事業を始める方もいますよね。

副業の所得で確定申告が必要になる場合、申告期限は原則として翌年3月15日です。年に一度の申告だけなら、顧問契約ではなくスポット依頼でも十分なことが多いんです。

個人から法人にするなら、税理士に何を聞けばいい?

神奈川県で個人事業として始めた店や工房が軌道に乗ると、『そろそろ会社にしたほうがいいのかな』と考える方も多いはずです。

法人化すると、申告の種類も期限も変わります。ここを知らずに切り替えると、思ったより手間が増えて驚くことも。

比べる点個人事業主のまま法人にした後
主な申告所得税の確定申告法人税の確定申告
申告の期限原則翌年3月15日事業年度終了日の翌日から2か月以内
消費税の期限(課税事業者の場合)原則翌年3月31日課税期間終了の日から2か月以内
決算の時期1月から12月で固定事業年度を自分で決められる

国税庁の案内では、法人税は定款の定めなどで決算の定時総会が2か月以内に開かれない常況にある場合、申請すれば原則1か月延ばせます。

ただ、どの時期を決算月にするかは、観光の繁忙期とも関係してきます。例えば、夏や秋の行楽シーズンに決算作業が重なると、本業と事務作業が一度に押し寄せてしまいますよね。

決算月の決め方や、法人化した方が得になるかどうかは、事業ごとに答えが違います。数字を見ながら税理士に確認してみてください。

起業のための融資も相談できる

日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金は、新たに事業を始める人や、事業開始後おおむね7年以内の人が対象です。

この制度では、認定経営革新等支援機関の指導や助言を受けているなど一定の条件を満たすと、特別利率Aの対象になると案内されています。認定経営革新等支援機関には税理士も含まれるので、融資を考えている方は認定を受けているかどうかも聞いておくと話が早いんです。

神奈川県で顧問税理士を頼むと費用はいくら?

国や公的機関が公表している税理士報酬の統計は見当たりません。ここでは、民間の税理士紹介サイトである税理士ドットコムが示している目安を紹介します。

依頼の形税理士ドットコムが示す目安
法人の顧問料(年間売上1,000万〜3,000万円未満・毎月面談)30,000円〜
法人の顧問料(年間売上5,000万〜1億円未満・毎月面談)40,000円〜
法人の決算申告のみ15万〜25万円
個人事業主の顧問料(売上1,000万円未満・毎月)20,000円〜
個人の確定申告のみ(青色・売上1,000万円未満)7万円〜
年末調整(従業員10人まで)2万円+1人増えるごとに1,000円

出所: 税理士ドットコムの公表値(民間の目安で、統計ではありません)。

ここが大事なところです。観光地の事業者は、繁忙期に記帳の量が一気に増えることがあります。記帳代行の料金が仕訳の数で変わる事務所もあるので、繁忙期の取引量も伝えて見積もりを取ってみてください。

顧問料の考え方は税理士の顧問料相場と決まり方でも詳しく解説しています。

神奈川県で無料の税務相談を受けるには?

『まずはお金をかけずに聞いてみたい』という方も多いはずです。

東京地方税理士会の案内では、神奈川県内で次のような無料相談が開かれています。

窓口日時・方法(東京地方税理士会の案内より)向いている人
かながわ県民センター相談室毎週月曜日と第3水曜日の午後1時〜4時。面談・予約制・30分以内横浜周辺で直接話を聞きたい人
川崎県民センター相談室毎月第1木曜日の午後1時〜4時。面談・予約制・30分以内川崎周辺の人
相続税相談毎週水・金曜日の午前10時〜午後4時。面談か電話・予約不要相続税・贈与税の相談に限る

予約の受付は1週間前からと案内されています。日程は変わることがあるので、東京地方税理士会のサイトで最新の情報を確かめてみてください。全国の税理士会のサイトは、日本税理士会連合会のリンク集からたどれます。

ただ、無料相談は30分ほどで一般的な内容が中心です。毎月の記帳や申告書の作成まで頼みたいなら、顧問税理士やスポット依頼を考えることになります。

神奈川県の税務署と税理士会の支部はどう分かれている?

東京国税局の税務署所在地・案内(神奈川県)によると、神奈川県には18の税務署があります。神奈川県は東京国税局の管轄です。

横浜市内は、横浜中・横浜南・神奈川・鶴見・保土ケ谷・戸塚・緑の7つの税務署に分かれています。川崎市は川崎南・川崎北・川崎西の3つです。

県西部は、小田原税務署が小田原市・南足柄市・足柄上郡・足柄下郡を受け持っています。箱根町や湯河原町は足柄下郡なので、小田原税務署の管轄になります。

東京地方税理士会の支部も、神奈川県内に横浜中央・川崎南・小田原など18の支部があり、税務署の区域とほぼ重なる形で置かれています。

郵送の提出先が変わっていることも

実は、神奈川県の税務署では、郵送で申告書などを出すときの宛先が「業務センター」に変わっているところがあります。

例えば国税庁の案内では、小田原税務署や鎌倉税務署あての郵送は、令和7年7月10日以降、平塚市にある東京国税局平塚業務センターに送るよう案内されています。

『いつもの税務署に送ればいいと思ってた…』という方は、提出前に一度確かめておきましょう。税理士に頼んでいれば、こうした変更にも合わせて対応してもらえます。

神奈川県で顧問税理士を選ぶときのチェックポイント

県内には横浜駅周辺に事務所を構える税理士もいれば、地元の商店街に根ざした事務所もあります。

どこに頼むかは、次のポイントで比べてみてください。

神奈川県で顧問税理士を選ぶ前に
  • 自分と同じ業種(製造業・旅館・飲食など)の顧問先があるか
  • 繁忙期や月末など、忙しい時期の連絡方法を決められるか
  • 顧問料・決算料・記帳代行の内訳が見積もりに書かれているか
  • 税務調査の立会いまで頼めるか
  • 日本税理士会連合会の税理士情報検索サイトで登録を確かめたか
神奈川県で顧問税理士を選ぶ前に確かめたいポイントをまとめた図解

面談では、こんなふうに聞いてみると相手の慣れ具合が見えてきます。

「繁忙期はアルバイトが倍くらいに増えるんですが、給与計算もお願いできますか?」
「はい。月ごとの人数に合わせて料金を決めることもできますよ」

具体的な答えがすぐに返ってくるかどうかで、似た顧問先を持っているかが分かります。

探し方の手順は顧問を長く任せられる税理士の探し方でもまとめています。

顧問税理士を付けたほうが楽になるのはどんな人?

『うちは小さいから、まだいらないかも』と感じる方もいるはずです。

結論から言うと、次のどれかに当てはまるなら、一度相談してみると気持ちが楽になります。

  • 売上が伸びて記帳が追いつかなくなった
  • 従業員やアルバイトを雇い始めた
  • 法人化や設備投資のための融資を考えている
  • 税務署から調査の連絡が来た

税務調査の前には、原則として電話で事前通知があります。税務代理権限証書を出した税理士がいて、納税者が同意していれば、通知は税理士に行えば足りるとされています。

売上が小さく、取引も単純なうちは、顧問を付けずに確定申告だけ頼む形でも大丈夫です。判断の目安は顧問税理士はいらない?必要になる規模で解説しています。

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東京や大阪の事情と比べたい方は、東京の税理士の探し方もあわせて読んでみてください。

よくある質問

神奈川県の税理士はどの税理士会に入っていますか?

神奈川県の税理士は東京地方税理士会に所属しています。東京地方税理士会は神奈川県と山梨県の税理士の会で、東京都の東京税理士会とは別の会です。

箱根の旅館でも横浜の税理士に頼めますか?

頼めます。申告はe-Taxで出せるので、離れた事務所でも対応できることが多いです。ただ、帳簿の受け渡しや税務調査の立会いのときの移動もあるので、訪問の頻度と交通費の扱いを最初に確かめておくと安心です。

東京地方税理士会の無料相談は予約が必要ですか?

かながわ県民センターと川崎県民センターの相談室は予約制で、1週間前から受け付けると案内されています。相続税相談は予約不要とされています。日程は変わることがあるので、税理士会のサイトで確かめてみてください。

神奈川県で顧問税理士を頼むと月いくらかかりますか?

公的な統計はありません。税理士ドットコムの目安では、法人で年間売上1,000万〜3,000万円未満なら毎月面談で30,000円〜とされています。決算料が別にかかることも多いので、年間の総額で比べてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 神奈川県の税理士は東京地方税理士会(神奈川・山梨の会)に所属している
  • 横浜・川崎の会社は毎月の顧問、県西部の観光業は季節の波や人の出入りに慣れた税理士が合いやすい
  • 県民センターの無料相談は予約制で30分以内、相続税相談は予約不要
  • 郵送の提出先が業務センターに変わっている税務署があるので確かめておく
  • 見積もりは顧問料・決算料・記帳代行の内訳までそろえて比べる
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顧問税理士の選び方ナビ 編集部

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