確定申告を司法書士に頼める?費用の前に知りたい依頼先の違い

確定申告を司法書士に頼めるかと税理士に頼む費用の違いを解説する記事のアイキャッチ

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家を売った、相続で不動産を受け継いだ。登記でお世話になった司法書士に、そのまま確定申告も頼めたら楽ですよね。

結論から言うと、確定申告の作成や代理は司法書士には頼めません。頼み先は税理士です。この記事では、その理由と、税理士に頼む時の費用の目安が分かります。

確定申告は司法書士に頼める?

先に結論

確定申告書の作成や税務署への代理は、税理士・税理士法人・国税局長に通知をした弁護士などにしか認められていない業務です。司法書士には頼めないので、費用を比べる前に、依頼先を税理士に切り替えて考えましょう。

『でも、登記のついでに申告もやってもらえると聞いたことがある…』という方もいるかもしれません。

国税庁によると、税務代理・税務書類の作成・税務相談は税理士の独占業務です。しかも、税理士でない人は無償であってもこれらを行えないとされています。

司法書士と税理士の担当の違い

司法書士は、不動産や会社の登記の専門家です。税金の申告は税理士の担当なので、同じ出来事でも頼み先が分かれます。

やりたいこと頼み先理由
家を売った後の譲渡所得の確定申告税理士税務書類の作成・税務代理にあたる
相続した不動産の名義変更(相続登記)司法書士登記の手続き
相続税の申告税理士税務書類の作成・税務代理にあたる
会社設立の登記司法書士登記の手続き
会社設立後の決算・申告税理士税務書類の作成・税務代理にあたる

例えば、親から受け継いだ家を売るケースでは、名義変更は司法書士、売った後の申告は税理士、と2つの専門家に頼むことになります。

確定申告と登記で、司法書士と税理士のどちらに頼むかの違いを示した図解

「司法書士事務所で確定申告」と見かけたら

事務所によっては、税理士と提携していたり、同じグループに税理士がいたりします。

その場合も、実際に申告書を作って責任を持つのは税理士です。誰が担当するのかを、契約の前に聞いておきましょう。

「確定申告の申告書は、どなたが作成しますか?税理士の先生のお名前を教えてください」

登録は、日本税理士会連合会の「税理士情報検索サイト」で調べられます。

税理士に確定申告を頼む費用の目安

ここが大事なところです。税理士の報酬には国が決めた基準がありません。平成14年(2002年)に税理士会の報酬規定が廃止され、今は依頼内容に応じて税理士が金額を出します。

民間の税理士ポータル「税理士ドットコム」が示す目安は、次の通りです。

依頼内容費用の目安
個人事業主の確定申告のみ(白色)5万円〜
個人事業主の確定申告のみ(青色・売上1,000万円未満)7万円〜
確定申告(スポットの目安)3万円〜
相続税申告遺産総額の0.5〜1.0%

注意: どれも民間の目安で、公的な統計ではありません。

不動産を売った時は控除の申告に気を付ける

マイホームを売った時の3,000万円の特別控除は、控除で税額がゼロになる場合でも、一定の書類を付けて確定申告をすることが必要です。

『税金がかからないなら申告しなくていいのでは?』と思いがちですよね。ここで申告を忘れると特例が使えないので、売却が決まったら早めに税理士へ相談しておきましょう。特例が使えるかの判断は税理士に確認してください。

依頼先で迷った時の考え方

迷ったら、「登記は司法書士、税金は税理士」と覚えておくと迷いにくいです。

相続が絡む時は期限の違いに気を付ける

相続の場面は、税金の期限がいくつも重なりやすいんです。

手続き期限頼み先
亡くなった人の所得税の申告(準確定申告)相続の開始を知った日の翌日から4か月以内税理士
相続税の申告・納付亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内税理士
相続した不動産の名義変更司法書士に確認司法書士

例えば、年の途中で亡くなった親が個人事業をしていたケースでは、まず4か月以内の準確定申告が来ます。登記の相談と並行して、税理士にも早めに声をかけておきましょう。

そのうえで、こんな方は税理士を一人決めておくと楽になります。

  • 不動産の売却や相続が重なり、申告が何年か続きそう
  • 個人事業をしていて、毎年の確定申告も任せたい
  • 法人化して、設立後の決算も相談したい

『何人も専門家を探すのは面倒…』という方は、条件に合う税理士を紹介してもらうのも一つの方法です。

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費用の全体像は確定申告の税理士費用の目安、会計士との違いは確定申告を会計士に頼む費用と税理士との違いで紹介しています。

よくある質問

司法書士に確定申告の書き方だけ教えてもらうのは問題ありますか?

具体的な税額の計算などについての相談は税務相談にあたり、税理士の業務です。書き方を聞きたい時は、税理士か国税庁の相談窓口を使いましょう。

相続の手続きは司法書士と税理士のどちらに先に頼めばいいですか?

相続税の申告は、亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内が期限です。税金がかかりそうなら、税理士への相談は早めにしておきましょう。登記は司法書士に頼みます。

司法書士の事務所に税理士がいる場合は頼めますか?

税理士が申告書を作るなら頼めます。誰が担当するかを確かめ、税理士情報検索サイトで登録も見ておくと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • 確定申告の作成や代理は税理士の業務で、司法書士には頼めない
  • 司法書士は登記、税理士は税金の申告と覚えておく
  • 税理士の費用は自由に決められ、民間の目安では個人の確定申告のみで白色5万円〜
  • マイホーム売却の特別控除は、税額がゼロでも申告が必要
顧問税理士の選び方ナビ

顧問税理士の選び方ナビ 編集部

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