クリエイターに強い税理士の選び方と個人で頼む顧問料の目安

クリエイターに強い税理士の選び方と顧問料の目安を解説する記事のアイキャッチ

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イラストやデザイン、動画編集の仕事が軌道に乗ってきて、「そろそろ税理士に頼んだほうがいいのかな」と考えている方も多いはずです。

結論から言うと、クリエイター向けの税理士選びは「源泉徴収とインボイスの扱いに慣れているか」と「頼む範囲に合った料金か」の2つで決まります。

この記事を読めば、クリエイターに強い税理士の見分け方と、個人で頼む時の顧問料の目安が分かります。

クリエイターに強い税理士とは?

先に結論

クリエイター向けの税理士として頼りになるのは、報酬から引かれる源泉徴収の精算、インボイス登録後の消費税、機材や自宅作業場の経費の分け方を、具体的に説明してくれる税理士です。料金は、税理士ドットコムが示す個人事業主(売上1,000万円未満)の顧問料で月10,000円〜20,000円〜が目安です。

『クリエイター向けってうたっている事務所なら、どこでも同じじゃないの?』と思いますよね。

実は、クリエイターの仕事には、ほかの業種ではあまり出てこない論点がいくつもあります。そこを最初から分かっている税理士だと、説明の手間がぐっと減るんです。

クリエイターならではの税金の論点

論点どんな場面で出てくるか
源泉徴収出版社や企業から原稿料などを受け取ると、報酬から所得税が引かれて振り込まれる
インボイス取引先の企業から登録番号を求められる
機材の経費パソコン・カメラ・タブレット・ソフトの購入
自宅の作業場家賃や電気代のうち仕事に使った分
資料代・取材費書籍・映画・展示会など、作品づくりの資料
所得の区分本業として事業所得にするか、副業の雑所得か

例えば、自宅の一部屋を作業場にしている場合は、家賃や電気代のうち仕事に使った割合を決めて経費にします。割合の決め方に根拠があるか、税理士と一緒に確かめておくと後で慌てずに済みます。

資料代や取材費は、仕事との関係を説明できるかがポイントになります。個別に経費になるかどうかは、判断を税理士に確認してみてください。

源泉徴収とインボイスは、クリエイターがつまずきやすい所

報酬から引かれている税金

国税庁のタックスアンサー「原稿料や講演料等を支払ったとき」では、原稿料などを支払う側が所得税と復興特別所得税を源泉徴収することになっています。

税額は、支払金額が100万円以下なら10.21%、100万円を超える部分は20.42%です。

『振込額が請求額より少ないのは、引かれた税金だったのか』と気づいた方もいるはずです。

引かれた税金は、確定申告で1年分の税額と精算します。経費が多い年は、引かれすぎた分が戻ってくることもあるんです。

例えばこんなやり取りがよくあります。

「源泉徴収された金額って、どこを見れば分かりますか?」
「取引先から届く支払調書か、入金の明細と請求書を照らし合わせて確認しましょう」

イラストやデザインの報酬が源泉徴収の対象になるかは、仕事の中身で判断が分かれます。取引先によって扱いが違う時も、税理士に確認しておくと安心です。

インボイス登録後の消費税

企業と取引するクリエイターは、インボイスの登録番号を求められることが多いですよね。

インボイス登録で課税事業者になると、消費税の申告も必要になります。国税庁の案内では、免税事業者から登録した場合、令和5年10月1日〜令和8年9月30日の日の属する課税期間は、納める消費税を売上の消費税の2割にできる「2割特例」があります。

さらに、小規模な個人事業者には、令和9年・令和10年の課税期間に3割にできる「3割特例」が新しく設けられています。どの年にどれを使えるかは、税理士と一緒に確認しておきましょう。

クリエイターが税理士に相談したい源泉徴収・インボイス・機材の経費の3つの論点をまとめた図解

個人のクリエイターが税理士に頼む料金の目安

税理士の報酬規定は平成14年(2002年)に廃止されていて、料金は各事務所が自由に決めています。目安として税理士ドットコムの公表値を見てみましょう。

頼み方料金の目安
確定申告のみ(白色)5万円〜
確定申告のみ(青色・売上1,000万円未満)7万円〜
記帳代行込み(青色・売上1,000万円未満)15万円〜
顧問契約(売上1,000万円未満・6か月に一度)月10,000円〜
顧問契約(売上1,000万円未満・毎月)月20,000円〜
顧問契約の確定申告料(売上1,000万円未満)80,000円〜

いずれも民間の目安で、統計ではありません。

取引先が数社で、毎月の請求も数件なら、確定申告だけを頼む形で足りることが多いです。一方、取引先が多い、機材の購入が多い、インボイス登録をしている、という方は顧問契約のほうが気軽に相談できます。

働き方ごとの頼み方の例

例えば、年商400万円で出版社2社から原稿料を受け取るイラストレーターなら、取引の数は多くありません。支払調書と入金明細を合わせて、確定申告だけを毎年頼む形でも回ります。

年商900万円で企業10社以上と取引する動画編集者なら、話は変わります。請求書の発行、源泉徴収の有無の確認、機材の購入が毎月のように出てくるので、6か月に一度くらいの顧問契約にしておくと、迷った時にすぐ聞けます。

外注のアシスタントに報酬を払うデザイナーなら、自分が払う側として源泉徴収をする場面も出てきます。支払う側の手続きまで頼めるかも、確認しておきたいところです。

青色申告にしているかどうか

事業所得として青色申告をしていると、条件を満たせば最大65万円の青色申告特別控除が使えます。そのためには複式簿記での記帳と、e-Taxでの申告や電子帳簿保存などが必要です。

『帳簿づけは苦手だから、青色はあきらめている』という方もいるはずです。ここは記帳代行やクラウド会計の使い方まで含めて、税理士に相談する価値がある所です。

クリエイターに強い税理士の選び方

面談で確認したいこと
  • 源泉徴収された報酬の集計を手伝ってもらえるか
  • インボイスの2割特例・3割特例の判断まで見てもらえるか
  • 機材や自宅作業場の経費の分け方を、具体例で説明してくれるか
  • 使っている会計ソフトや請求書ツールに合わせてもらえるか
  • 顧問料・確定申告料・記帳代行の料金が分けて書かれているか

クリエイターの働き方は、ライバーやエンジニアとも重なる部分があります。近い職業の例は ライバーの確定申告を税理士に頼む費用 も参考になります。

収入の柱が増えて、副業の延長で申告している方は 副業の確定申告を税理士に頼む費用 も見てみてください。

取引先が増えて請求と入金の照合が追いつかない、インボイス登録をして消費税の申告が不安、売上が伸びて法人化も考え始めた。こんな状況なら、クリエイターの仕事を分かってくれる顧問税理士を探すと楽になります。

税理士ドットコム

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記帳や申告に手が回らない、法人化を考えている、今の税理士の対応に不満があるといった場合は、条件に合う顧問税理士を紹介してもらうのが近道です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から、予算や業種に合う税理士を無料で紹介してもらえます。

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よくある質問

源泉徴収されていれば、確定申告はしなくていいですか?

源泉徴収は前払いのようなもので、1年分の税額は確定申告で精算します。個人事業として仕事をしているなら、申告が必要かどうかを一度確認しておきましょう。

パソコンやカメラの購入費は、全額その年の経費にできますか?

金額や使い方によって、数年に分けて経費にする減価償却が必要になることがあります。私用と兼ねている場合の分け方も含めて、税理士に確認してみてください。

クリエイター専門の税理士でないと頼めませんか?

いいえ。専門をうたっていなくても、源泉徴収やインボイスに慣れている税理士なら頼めます。面談で具体的な例を出して説明してもらえるかを見てみましょう。

まとめ

この記事の要点
  • クリエイターの論点は、源泉徴収・インボイス・機材や作業場の経費
  • 源泉徴収された税金は確定申告で精算し、引かれすぎなら戻ることもある
  • 料金は税理士ドットコムの目安で、個人の顧問料は月10,000円〜
  • 面談では、具体例で説明してくれるか・料金が分けて書かれているかを確認する
顧問税理士の選び方ナビ

顧問税理士の選び方ナビ 編集部

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