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オークションで仕入れて、整備して、展示して売る。1台ごとの金額が大きいので、帳簿の付け方に不安がある方も多いはずです。
結論から言うと、中古車販売の税務調査では「期末に残っている在庫車両」と「仕入れから販売までの1台ごとの記録」が焦点になりやすいです。この記事では、見られやすい所と今から整えておきたい記録を紹介します。
中古車販売の税務調査で見られやすい点は?
中古車販売の調査では、決算日に残っている在庫車両が帳簿に正しく入っているか、オークション仕入れの精算書と帳簿が合っているか、下取り車や預かった法定費用が正しく区別されているかを確かめられやすいです。車台番号ごとに仕入れから販売までを追える一覧を作っておくことが備えになります。
中古車は1台ずつ車台番号があるので、仕入れと販売の流れを1台単位でたどりやすい商品なんです。
その分、記録の抜けがあると目立ちやすくなります。
| 見られやすい点 | 漏れやすい場面 | 備えておく記録 |
|---|---|---|
| 期末の在庫車両 | 展示中や整備中の車を在庫に入れ忘れる | 決算日時点の車両一覧 |
| オークション仕入れ | 落札代と手数料・陸送費を混ぜて記録する | 会場の精算書と支払明細 |
| 下取り車 | 下取り額を売上から引いて記録する | 下取りの契約書と査定の控え |
| 預かった法定費用 | 自賠責や重量税の預かり分を売上に混ぜる | 見積書・注文書の内訳 |
| 業者への転売 | 現金での業者売りを書き忘れる | 売買の控えと入金記録 |
在庫車両と仕入れの記録はどう残す?
『売れていない車は売上に関係ないから大丈夫』と思われがちですよね。ただ、決算日に残っている車は在庫として帳簿に入れる必要があります。
例えば、決算日に展示場に8台、整備工場に2台、業者に預けている車が1台ある。こんな時、整備工場や預け先の車を数え忘れることがあるんです。

在庫の評価で迷う車
長く売れ残っている車や、事故や故障で価値が下がった車もありますよね。
その車をいくらで在庫に入れるかは、考え方が分かれるところです。自己判断で金額を下げず、どう扱うかは税理士に確認してみてください。
車台番号ごとの一覧を作る
仕入れ日、仕入れ先、仕入れ額、整備費、販売日、販売先、販売額を1台1行で並べた一覧があると、在庫も売上も追いやすくなります。
古物商として付けている取引の記録(古物台帳)とも照らし合わせられるようにしておきましょう。
調査では、こんなやり取りになることもあります。
「この車は3月に落札していますが、売上にも在庫にも見当たりませんね」
「整備工場に出したままでした。一覧に整備中と書いてあります」
一覧があれば、その場ですぐに答えられますよね。
オークション仕入れと下取り車はどう記録する?
オークションの精算書には、落札代のほかに会場の手数料や陸送費などが並んでいますよね。
これらをまとめて1つの金額で記録すると、どの車にいくらかかったかが分からなくなります。精算書は車ごとに保存し、内訳を分けて記録しておきましょう。
- オークション会場の精算書と支払明細
- 車台番号ごとの仕入れ・販売の一覧
- 下取りの契約書と査定の控え
- 注文書や見積書(法定費用の預かり分の内訳)
- 決算日時点の在庫車両の一覧
下取り車は、お客さんへの販売額と下取り額を相殺して、差額だけを記録してしまうことがあります。販売と下取りは別の取引として記録するのが基本です。
自賠責保険料や重量税などの法定費用をお客さんから預かって支払う場合も、自社の売上と区別しておきましょう。どの項目をどう扱うかは、税理士に確認しておくと安心です。
調査の連絡が来たら?税理士に頼むタイミングは
税務調査の前には、原則として事前通知があります。方法は原則として電話で、何日前に連絡するかは法令で決まっていません。
連絡があったら、慌てずに日程を相談しましょう。税理士にはこう伝えてみてください。
「税務署から調査の連絡がありました。中古車販売をしていて、仕入れはほとんどオークションです。立ち会ってもらえますか?」
税理士が立ち会うには、税務代理権限証書を税務署に出しておく必要があります。また、事前通知の前に自分から修正申告をすれば、過少申告加算税はかかりません。
扱う台数が増えた、スタッフを雇った、法人化を考えている。こうした段階なら、ふだんの帳簿から見てもらえる顧問税理士がいると楽です。顧問料の目安は税理士の顧問料相場に、買取品の在庫の数え方はリサイクルショップの税務調査の注意点にまとめています。
在庫や下取りの記録に自信がない、調査の連絡が来て不安。そんな時は、自動車販売の帳簿を見ている税理士に相談しておくと心強いです!
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よくある質問
自分で乗っている車を在庫と一緒に置いていても大丈夫ですか?
私用の車と商品の車は、帳簿で分けておくことが大事です。社用車にしている場合の扱いも含めて、税理士に確認してみてください。
オークションの精算書をなくしてしまいました。
会場の会員ページなどで再発行や明細の確認ができないか、まず問い合わせてみてください。支払いの記録は通帳からもたどれます。
整備費は仕入れ額に含めるのですか?
販売前の整備や板金の費用をどう扱うかは、取引の内容によって変わります。車ごとに記録したうえで、税理士に相談しておくと安心です。
まとめ
- 中古車販売の調査では、期末の在庫車両と1台ごとの記録が焦点になりやすい
- 在庫は展示場以外にある車も数え、評価は税理士に確認する
- オークションの精算書は車ごとに保存し、内訳を分けて記録する
- 下取り車と預かった法定費用は売上と区別する




