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店頭での買取は現金のやり取りが多いですよね。『台帳は付けているけど、帳簿と合っているかは自信がない』という方も多いはずです。
結論から言うと、古物商の税務調査で注意したいのは「古物台帳」「帳簿の仕入れ」「現金の残高」の3つが同じ話をしているかどうかです。
この記事では、その3つがずれやすい場面と、ふだんから合わせておくコツが分かります。
古物商の税務調査で注意したい点は?
古物商は買取のたびに取引の記録を台帳に残していますよね。調査では、その台帳の買取と帳簿の仕入れ、現金の出入りが合っているかを見られやすいんです。日ごとに台帳・帳簿・レジの現金を突き合わせ、差があれば理由をメモしておきましょう。
古物台帳は、古物営業のルールで付けている記録です。税金のための帳簿とは別物ですが、調査ではこの台帳も仕入れの裏付けとして見られることがあります。
台帳には買取の数が書いてあるのに、帳簿の仕入れが多い、または少ない。こうしたずれがあると、理由を聞かれやすくなります。
ずれが出やすい場面を表にまとめました。自分の店に当てはまる所がないか見てみてください。
| 場面 | 起きやすいこと | 合わせておきたい記録 |
|---|---|---|
| 店頭の現金買取 | 台帳には書いたが帳簿の仕入れに入っていない、またはその逆 | 古物台帳・買取の控え・現金出納帳 |
| 業者オークションでの売却 | 精算書の売上を入金額だけで記帳している | 精算書・入金記録 |
| 店頭の現金売上 | レジを通さない売上が漏れる | レジの記録・売上日報 |
| 期末在庫 | 買い取った商品の在庫が数えられていない | 期末の在庫リストと買取価格 |
| 現金の残高 | 帳簿上の現金と実際の現金が合わない | 日々の現金の残高記録 |

古物台帳と現金買取の記録はなぜずれる?
『台帳はちゃんと付けているから大丈夫』と思いますよね。
ただ、台帳と帳簿を別の人が付けていたり、忙しい日にまとめて付けたりすると、少しずつずれていくんです。
例えば、閉店間際に買い取ったブランド品を台帳には書いたけれど、現金出納帳には翌日の日付で入れたケース。1件ならすぐ説明できますが、積み重なると説明が難しくなります。
「買取の現金はレジから出しています」
「レジの売上と買取の支払いが混ざるので、日ごとに分けて記録しておきましょう」
出張買取の現金は特に注意
お客さんの自宅に出向く出張買取では、持ち出した現金で支払い、残りを店に戻しますよね。持ち出した額・支払った額・戻した額の3つを、その日のうちに書いておきましょう。
車の中で控えをなくしたり、翌日にまとめて付けたりすると、台帳と現金が合わなくなる原因になります。
現金の残高も見られるところです。帳簿の上では現金が多く残っているはずなのに、実際には少ない。こんな状態だと、帳簿に載っていない支払いや売上がないかを確かめられます。
売上と在庫で見られやすいのは?
ここが大事なところです。
古物商の売上は、店頭やネットのほか、業者向けのオークションで売ることも多いですよね。オークションの精算書は、落札額から手数料が引かれた入金額が書かれていることがあります。
売上は手数料を引く前の金額で入れ、手数料は経費に分けておくと、精算書と帳簿の説明がしやすくなります。
店頭の現金売上も同じです。値引きした分や、常連さんにまとめて売った分をレジに通さずにいると、売上の記録から抜けてしまいます。少額でも、売上日報に残しておきましょう。
在庫も見落としやすいところです。年末に売れ残っている買取品は、その年の経費ではなく在庫として翌年に回します。期末に在庫を数え、買取価格をリストにしておきましょう。
- 古物台帳と帳簿の仕入れの件数・金額
- 買取用と売上用に分けた現金の記録
- 業者オークションの精算書と入金記録
在庫の評価や個別の取引の扱いは、事情で変わります。判断は税理士に確認してみてください。
税務調査の連絡が来たら税理士に頼むべき?
税務調査の前には、原則として電話で事前通知があります。税理士に税務代理を頼むと、税務代理権限証書を出してもらい、調査に立ち会ってもらえます。
申告に間違いがあった時は、事前通知の前に自分から修正すれば過少申告加算税はかかりません。通知の後は5%(一部10%)、調査を受けた後は10%(一部15%)です。
現金の買取が多く台帳と帳簿を合わせる手が回らない、在庫が増えて数え方に迷う。そんな古物商なら、ふだんから記帳を見てもらうと調査の時も落ち着いて対応できます。
ネットで仕入れて売る形の方は、せどりの税務調査で注意したい売上データと口座の照合やネットショップの税務調査で注意する点も参考になります。
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よくある質問
古物台帳は税務調査でも見られますか?
見られることがあります。古物台帳は古物営業のための記録ですが、買取の事実を示す資料として、帳簿の仕入れと合っているかを確かめられることがあります。
買取の現金はレジから出してもいいですか?
出すこと自体はよくありますが、売上と買取の支払いが混ざると後から追いにくくなります。日ごとに分けて記録しておくのがおすすめです。
個人の古物商でも税務調査は来ますか?
来ることがあります。国税庁の公表では、令和6事務年度の所得税の実地調査は4万7千件でした。現金取引が多い商売ほど、記録をそろえておきましょう。
まとめ
- 古物台帳・帳簿の仕入れ・現金の残高が合っているかが見られやすい
- 買取用と売上用の現金を分けて日ごとに記録する
- 業者オークションの売上は手数料を引く前の金額で入れ、在庫も数えておく





