学習塾の税理士の選び方と税務調査で見られる月謝と講師料の処理

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学習塾を開いて生徒が増えてきた。でも、月謝の管理や講師への支払いの処理が、これで合っているのか不安。そんな塾長さんも多いはずです。

結論から言うと、学習塾の税理士は「月謝」と「講師料」の処理に慣れているかで選ぶのが近道です。この記事では、塾の税務調査で見られやすい点と、税理士選びで聞いておきたいことが分かります。

学習塾の税理士はどう選べばいい?

先に結論

学習塾の税理士選びでは、月謝や入会金、季節講習の売上の立て方と、講師料を給与で払うか業務委託で払うかの判断に慣れているかを確かめましょう。この2つは、塾の税務調査でも確かめられやすいところです。

塾の売上は、生徒ごとに入金の時期や中身がばらばらになりがちです。月謝の前払い、入会金、教材費、夏期講習の講習費が混ざりますよね。

講師への支払いも、学生アルバイトの給与だったり、外部講師への業務委託料だったりします。ここに慣れた税理士なら、最初の面談で話が早いんです。

『塾専門の税理士じゃないとダメ?』と思うかもしれません。専門をうたっていなくても、教室ビジネスや小売の顧問をしている税理士なら十分頼れます。面談で、塾の取引を具体的に聞いてみてください。

塾の税務調査で見られやすい月謝の処理

塾の税務調査で確かめられやすいのは、月謝の入金と帳簿の売上が合っているかです。口座振替だけなら記録が残りますが、現金で受け取る月謝や講習費があると、漏れが疑われやすくなります。

例えばこんな場面です。3月に4月分の月謝を前払いでもらった。これを3月の売上にするか、4月の売上にするかで、決算期をまたぐと所得が変わってしまいます。

入会金や教材費、年間でまとめて受け取る講習費も同じです。どの時点の売上にするかは、契約の中身で判断が分かれます。判断は税理士に確認しておきましょう。

途中で退塾した生徒に、前払い分の月謝を返すこともありますよね。返金した分を帳簿でどう処理したかも、記録を残しておくと説明しやすくなります。

兄弟割引や紹介キャンペーンで月謝を下げている場合も同じです。名簿の金額と入金額が違う理由を、あとから追えるようにしておきましょう。

学習塾の税務調査で見られやすい点をまとめた図解

調査に備えて残しておきたい記録

  • 生徒名簿と在籍期間、退塾日の記録
  • 月謝・講習費の請求と入金の一覧
  • 現金で受け取った分の領収書の控え
  • 講師ごとのシフト表と支払いの記録

生徒名簿と入金の記録がそろっていれば、売上の説明はぐっと楽になります。

講師料は給与か業務委託かで処理が変わる

講師への支払いは、給与として払うか、業務委託料として払うかで手続きが大きく変わります。働き方の中身で判断されるので、契約書の名前だけで決まるわけではありません。

支払い方塾側の主な手続き確かめたい点
給与(アルバイト講師など)源泉所得税の天引き・納付、年末調整、源泉徴収票の提出天引きと納付が毎月合っているか
業務委託(外部講師など)契約書と請求書の保存、相手のインボイス登録の確認実態が雇用と変わらない働き方になっていないか

給与から引いた源泉所得税は、原則として支払った月の翌月10日までに納めます。支給人員が常時10人未満なら、納期の特例で1〜6月分を7月10日、7〜12月分を翌年1月20日にまとめられます。

給与所得の源泉徴収票などの法定調書は、原則として翌年1月31日までに提出します。講師が入れ替わりやすい塾ほど、ここで手間がかかりやすいんです。

『業務委託にしておけば楽なのでは?』と考える方もいます。ただ、時間や教え方を塾が細かく決めているなら、給与と見られることも。判断に迷う時は税理士に相談してみてください。

顧問税理士を頼む目安

塾の規模によって、頼み方の答えは変わります。

塾の状況頼み方の目安
個別指導を一人で運営・講師なし自分で記帳し、確定申告をスポット依頼
アルバイト講師を数人雇っている給与まわりも含めた顧問契約
教室を増やす・法人化を考えている法人の顧問契約で計画から相談

顧問料の目安は、税理士の顧問料相場で個人と法人に分けてまとめています。開業初期のどの段階で頼むかは、顧問を頼むべき時期の目安も参考になりますよ。

面談では、こんなふうに聞いてみると相性が分かります。

「前払いの月謝は、どの月の売上にしていますか?」
「講師が10人を超えた時、源泉所得税の納付はどう変わりますか?」

講師が増えて給与計算が追いつかない。教室を増やしたい。税務署から連絡が来た。こんな状況なら、顧問税理士を探しておくと安心です。

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よくある質問

学習塾に税務調査は来ますか?

業種にかかわらず、税務調査の対象になることはあります。調査の前には原則として事前通知があり、方法は原則電話です。税務代理権限証書を出した税理士がいれば、調査の立会いを頼めます。

前払いの月謝はいつの売上になりますか?

授業を行う月の売上にするか、受け取った時の売上にするかは、契約の中身などで判断が分かれます。決算期をまたぐと所得が変わるので、判断は税理士に確認してみてください。

学生アルバイトの講師にも年末調整は必要ですか?

年末調整は、毎月の源泉徴収額と年間の税額の差額を精算するものです。対象になるかどうかは働き方や他の勤務先の有無で変わるので、雇い入れの時に税理士と確かめておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 学習塾の税理士は、月謝の売上計上と講師料の処理に慣れているかで選ぶ
  • 前払いの月謝や講習費は、どの時点の売上にするかで決算の所得が変わる
  • 講師料は給与か業務委託かで、源泉所得税や年末調整の手続きが変わる
  • 生徒名簿と入金の記録をそろえておくと、税務調査の説明が楽になる
顧問税理士の選び方ナビ

顧問税理士の選び方ナビ 編集部

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