人材派遣会社の税理士の選び方と給与計算・税務で頼れる顧問

人材派遣会社の税理士の選び方と給与まわりの税務を解説する記事のアイキャッチ

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毎月の給与計算に、派遣先への請求書づくり。人材派遣の会社は、人が増えるほど事務の量も一気に増えますよね。

結論から言うと、派遣会社の税理士は「給与まわりの税務」と「消費税の試算」に強い人を選ぶのが近道です。この記事では、派遣業ならではの税務の論点と、税理士に頼む範囲の決め方が分かります。

人材派遣会社の税理士は、どこを見て選ぶ?

先に結論

人材派遣会社に合う税理士は、毎月の源泉徴収や年末調整、法定調書といった給与まわりの税務に慣れていて、派遣料と給与の消費税の違いを踏まえた試算ができる人です。面談では「派遣会社や人材紹介の顧問先があるか」を聞いてみてください。

『顧問税理士なら、どこでも同じでは?』と思う方もいるはずです。

ただ、派遣会社は売上の多くがスタッフの給与として出ていく、少し特殊なお金の流れなんです。ここに慣れているかどうかで、相談のしやすさが大きく変わります。

例えば、派遣会社ではこんな作業が毎月のように発生します。

  • 派遣スタッフ一人ひとりの給与計算と源泉徴収
  • 派遣先ごとの請求と入金の確認
  • 通勤手当や立替経費の精算
  • 入社や退職に合わせた源泉徴収票の発行

派遣業で税理士に相談したい税務の論点

具体的に、どんな所でつまずきやすいのか見ていきましょう。

人材派遣会社が税理士に相談したい3つの論点を表した図解

源泉所得税の納付と年末調整

給与から天引きした所得税は、原則として給与を払った月の翌月10日までに納めます。給与を払う人が常時10人未満なら、半年ごとにまとめて納める特例もあります。

派遣会社は登録スタッフが多くなりやすいので、この特例が使えないケースも多いですよね。毎月の納付を忘れないよう、税理士と流れを決めておきましょう。

年末には年末調整があり、翌年1月31日までに源泉徴収票などの法定調書を提出します。人数が多いほど作業も増えるので、ここを任せたいという相談はとても多いんです。

給与は消費税の仕入税額控除にならない

ここが派遣会社で特に大事なところです。国税庁の説明では、給与の支払いは課税仕入れになりませんが、人材派遣料には消費税がかかります。

つまり、派遣先から受け取る派遣料には消費税がかかる一方、スタッフに払う給与からは消費税を差し引けません。売上に比べて納める消費税が重く感じやすいんです。

『資金繰りが急に苦しくなった』という声が出やすいのも、消費税の納付の時期です。納付額を前もって試算してくれる税理士だと安心ですよ。

社会保険の手続きとの頼み分け

給与計算をしていると、社会保険や雇用保険の手続きも一緒に出てきます。こちらは社会保険労務士が担当する仕事なので、税理士と社労士の役割を分けて考えておきましょう。

税理士と社労士が連携している事務所なら、給与まわりをまとめて相談しやすくなります。

派遣会社の規模ごとの頼み方

『うちの規模だと、どこまで頼めばいい?』と迷いますよね。目安を表にまとめました。

会社の状況の例頼み方の目安
立ち上げ直後、派遣スタッフが数人決算と申告を中心に顧問、給与計算は自社
派遣スタッフが増え、給与計算が回らない給与計算や年末調整も含めて顧問に
複数拠点がある、消費税の負担が重い消費税の試算や資金繰りまで相談できる顧問
税務調査の連絡が来た立会いができる顧問税理士にすぐ相談

例えば、年間売上が1,000万円〜3,000万円未満の法人なら、税理士ドットコムが示す目安は毎月訪問で顧問料30,000円〜、決算料120,000円〜です。給与計算は1人1,000円、年末調整は従業員10人まで2万円で1人増えるごとに1,000円という目安もあります。

いずれも民間の目安で、税理士の報酬は2002年に報酬規定が廃止されてから自由に決められています。顧問料の決まり方は税理士の顧問料相場を見てみてください。

面談では、こんなふうに聞いてみると相性が分かります。

「派遣スタッフが毎月入れ替わるので、給与計算の締めがいつもギリギリなんです」
「勤怠データの受け取り方と締め日を決めて、流れを作りましょう」

派遣スタッフが増えて給与計算が追いつかない、消費税の納付で資金繰りが苦しい。こんな状況なら、派遣業に慣れた顧問税理士を探しておくと楽になります。会社を立ち上げたばかりの方は顧問を頼む時期の目安も参考にしてみてください。

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記帳や申告に手が回らない、法人化を考えている、今の税理士の対応に不満があるといった場合は、条件に合う顧問税理士を紹介してもらうのが近道です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から、予算や業種に合う税理士を無料で紹介してもらえます。

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よくある質問

人材派遣会社の給与計算は税理士に頼めますか?

給与計算や年末調整を引き受ける税理士は多いです。社会保険の手続きは社会保険労務士の仕事なので、両方に対応できる事務所か、連携先があるかを確かめておきましょう。

派遣会社の消費税が重いのはなぜですか?

派遣料には消費税がかかる一方で、スタッフへの給与は課税仕入れにならないためです。納付額の試算や資金の準備は税理士に相談してみてください。

税務調査の連絡が来たらどうすればいいですか?

税務調査の前には、原則として電話で事前通知があります。税務代理権限証書を出している税理士がいれば、立会いや日程の調整も任せられます。

まとめ

この記事の要点
  • 派遣会社の税理士は、源泉徴収や年末調整など給与まわりの税務に慣れた人を選ぶ
  • 給与は課税仕入れにならないので、消費税の試算が大事
  • 社会保険の手続きは社労士と頼み分ける
  • スタッフ数や拠点が増えたら、顧問に頼む範囲を広げる

参考: 国税庁 タックスアンサー No.6451、国税庁「源泉所得税及び復興特別所得税の納付期限と納期の特例」

顧問税理士の選び方ナビ

顧問税理士の選び方ナビ 編集部

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