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畑や田んぼの仕事が忙しい時期に、帳簿をつける時間なんてなかなか取れないですよね。冬になってから1年分の精算書をまとめて見て、頭を抱える方も多いはずです。
結論から言うと、農家の税理士費用は「確定申告だけ頼むか」「記帳から任せるか」「顧問契約にするか」で変わります。JAの精算書をそのまま渡せる形にしておくと、記帳を任せる費用も抑えやすくなります。
この記事を読めば、農家の顧問料の目安と、JAの精算書から記帳を任せる流れが分かります。
農家の税理士顧問料の相場はいくら?
税理士ドットコムが示す目安では、個人で売上1,000万円未満なら顧問契約は毎月訪問で月20,000円〜、確定申告だけのスポット依頼なら青色申告で7万円〜です。記帳代行込みの確定申告なら15万円〜が目安です。
『農家の顧問料って、普通のお店より安いの?』と気になる方もいますよね。
実は、業種ごとの決まった料金はありません。税理士報酬は2002年に報酬規定が廃止されていて、各事務所が依頼内容に合わせて決めています。
ここで紹介するのは、税理士ドットコムが示す民間の目安です。
| 頼み方 | 売上1,000万円未満 | 売上1,000万〜3,000万円未満 |
|---|---|---|
| 確定申告のみ(青色) | 7万円〜 | 10万円〜 |
| 記帳代行込みの確定申告(青色) | 15万円〜 | 20万円〜 |
| 顧問契約(毎月訪問) | 月20,000円〜 | 月25,000円〜 |
| 顧問契約の確定申告料 | 80,000円〜 | 100,000円〜 |
個人で売上1,000万円未満なら、3か月に一度の訪問で月15,000円〜、6か月に一度で月10,000円〜という目安もあります。
農業法人の場合は、売上1,000万〜3,000万円未満で毎月訪問の顧問料が月30,000円〜、決算料が120,000円〜という目安です。
JAの精算書から記帳を任せるには?
農家の経理で特徴的なのが、JAから届く精算書です。
JAを通して出荷すると、販売代金から手数料や資材代などが差し引かれて、残りが口座に入ってくることが多いですよね。
ここが大事なところです。入金額だけを売上にしてしまうと、売上も経費も実際より小さく記録されてしまいます。精算書を見て、売上と差し引かれた経費を分けて記帳するのが基本なんです。
「口座に入った金額を売上にしていたんですが、違うんですか?」
「精算書の販売金額が売上で、差し引かれた分は経費として記録しましょう」
この組み直しは手間がかかるので、税理士に任せると楽になる部分です。
- JAから届く精算書や購買の明細を、月ごとに封筒やフォルダにまとめる
- JA以外の直売所やネット販売の売上は、別に記録を残す
- 農機具や資材をJA以外で買った領収書もまとめておく
- 年に数回、または年末にまとめて税理士へ渡す

『精算書がJAのものだけじゃなくて、直売所の売上もある…』という方も多いはずです。
販売先が増えるほど記録の種類も増えるので、最初に税理士に「どこに、どんな形で売っているか」を伝えておきましょう。
農家ならではの論点は?
JAの精算書の他にも、農業の帳簿には迷いやすい所があります。
農機具や設備の購入
トラクターやコンバイン、ビニールハウスなど、農業は大きな買い物が多いですよね。
高い機械は、買った年に一度に経費にできず、何年かに分けて経費にしていくのが一般的です。何年に分けるか、中古の場合はどうなるかは、買う前に税理士に確認しておくと安心です。
補助金や交付金を受け取った時
国や自治体の補助金・交付金を受け取ることもありますよね。受け取ったお金をどう記録するかは、補助金の種類によって扱いが変わります。
個別の判断は税理士に確認してみてください。
機械の修理代や燃料代、肥料や農薬の購入費も、毎年かなりの金額になりますよね。JAの購買で買った分は精算書に載りますが、ホームセンターなどで買った分は領収書が頼りです。小さな買い物ほど領収書をなくしやすいので、袋を1つ決めて入れておくだけでも違います。
自分の家で食べた作物
収穫した作物を自分の家で食べたり、親戚に配ったりすることもあるはずです。こうした分を帳簿でどう扱うかも、農家ならではの論点です。
消費税とインボイス
インボイス制度は令和5年10月1日から始まっています。直売所やレストランへの直接販売では、取引先からインボイスを求められることもあります。
登録するかどうかは、販売先や売上の見込みで答えが変わります。制度の詳しい内容は国税庁のインボイス制度の解説で確認できます。
顧問契約とスポット依頼、どっちが向いている?
『毎月の顧問料を払うほど、取引は多くないかも』という方もいますよね。農家の場合、季節で取引の量が大きく変わるので、頼み方は状況に合わせて選びましょう。
| あなたの状況 | 向いている頼み方 |
|---|---|
| JA出荷が中心で、取引の種類が少ない | 年1回、記帳代行込みの確定申告をスポットで依頼 |
| 直売所やネット販売など販売先が多い | 3か月や6か月に一度の顧問契約 |
| 従業員を雇っている・法人化を考えている | 毎月訪問の顧問契約 |
従業員を雇っている場合は、給与計算や年末調整も頼めます。税理士ドットコムの目安では、給与計算は1人1,000円、年末調整は従業員10人まで2万円です。
農家に慣れた税理士を選ぶには
税理士なら誰でも農業の帳簿に詳しいわけではありません。JAの精算書や農機具の扱いに慣れているかで、やり取りの手間が大きく変わります。
面談では、こんな質問をしてみてください。
「農家の方の申告は、どのくらい担当していますか?」
「JAの精算書は、そのまま渡せば大丈夫ですか?」
答え方を聞けば、慣れているかどうかがだいたい分かります。農繁期は連絡が取りにくいことも、最初に伝えておくと安心です。
税理士かどうかは、日本税理士会連合会が運営する税理士情報検索サイトでも確かめられます。
申告期限に間に合わせるために
令和8年分の所得税の確定申告は、納期限が令和9年3月15日です。冬の間に1年分をまとめる農家の方は、年が明けたらすぐ税理士に資料を渡しておくと慌てずに済みます。
期限に遅れると無申告加算税がかかる場合があり、事前通知の前に自主的に申告しても5%です。
顧問料の決まり方は税理士の顧問料相場で詳しく見られます。法人化を考えている方は顧問を頼むべき時期の目安も参考になります。
人を雇う他の業種と比べたい方は、パン屋の税理士顧問料も読んでみてください。
JAの精算書がたまって記帳が追いつかない方や、直売所やネット販売が増えて帳簿が複雑になってきた方は、農業の経理に慣れた税理士を探してみると楽になります。
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よくある質問
農家の顧問料は月いくらが目安ですか?
公的な相場はありません。税理士ドットコムの目安では、個人で売上1,000万円未満なら毎月訪問で月20,000円〜、3か月に一度なら月15,000円〜です。
JAの精算書だけで青色申告の記帳はできますか?
JA出荷分の売上と差し引かれた経費は精算書から記帳できます。ただ、JA以外の売上や経費の記録も必要なので、まとめて税理士に渡すと安心です。
年に1回だけ頼むことはできますか?
できます。税理士ドットコムの目安では、記帳代行込みの確定申告(青色・売上1,000万円未満)で15万円〜です。取引が少ない方はこの形が選びやすいです。
まとめ
- 農家の顧問料は、個人で売上1,000万円未満なら月20,000円〜が税理士ドットコムの目安
- JAの精算書は、入金額ではなく販売金額と差し引かれた経費に分けて記帳する
- 農機具の購入・補助金・自家消費・インボイスが農家の論点
- 取引が少ないならスポット依頼、販売先や従業員が多いなら顧問契約が向いている





