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フリーランスのエンジニアとして独立すると、『開発には集中したいけど、税金のことは正直よく分からない』と感じますよね。
結論から言うと、エンジニアの税理士選びは「クラウド会計やオンラインでのやり取りに慣れていて、インボイスと経費の相談に乗れるか」がポイントです。この記事では、年収(売上)別の顧問料の目安と、顧問を付けるかどうかの分かれ目が分かります。
フリーランスエンジニアに税理士は必要?
売上が1,000万円未満で取引先が少なく、自分で記帳できるなら、確定申告だけのスポット依頼でも足ります。売上が1,000万円を超えそう、取引先が増えて請求や経費の管理が追いつかない、法人化を考えている。そんな時は顧問税理士を付けると判断が楽になります。
エンジニアの仕事は、経費の種類が比較的少なく、取引先も限られることが多いですよね。だから自分で申告している人も多いんです。
ただ、取引先から「インボイスの登録番号を教えてください」と言われたり、売上が伸びて消費税が気になったりすると、一気に判断が難しくなります。
例えばこんな相談が出てきます。
「登録しないと契約を切られるかもしれないと言われました。登録したほうがいいですか」
「売上の規模と、取引先が課税事業者かどうかで答えが変わります。まず数字を見せてください」
こうした判断の場面で、すぐ相談できる相手がいるかどうかが顧問を付ける意味です。
エンジニアの税務で論点になること
フリーランスエンジニアの取引で、税理士に相談することが多い論点を表にしました。
| 論点 | エンジニアで起きること | 税理士に相談したい点 |
|---|---|---|
| インボイス | 企業の取引先から登録を求められる | 登録するか、2割特例や3割特例の使い方 |
| 消費税 | 売上が1,000万円を超えると課税事業者になる | いつから課税になるかの判定 |
| 源泉徴収 | 入金が請求額より少ないことがある | 源泉徴収された分の確認と精算 |
| 機材・ソフト | PCやモニター、クラウドの利用料がかかる | 経費か、何年かに分けて経費にするか |
| 自宅で作業 | 家賃や電気代を仕事にも使う | 家事按分の考え方 |
消費税については、国税庁のタックスアンサー「納税義務の免除」で、個人は前々年の課税売上高が1,000万円以下なら原則として納税義務が免除されるとされています。ただし、インボイスの登録をすると免除にはなりません。
インボイスで課税事業者になった場合、令和5年10月1日から令和8年9月30日の日の属する課税期間は、納付税額を売上税額の2割にできる2割特例がありました。小規模な個人事業者は、令和9年と令和10年の課税期間に3割特例を使えるとされています。
源泉徴収は、報酬の種類で対象かどうかが決まります。国税庁のタックスアンサー「源泉徴収が必要な報酬・料金等とは」には原稿料や講演料などが並んでいます。技術記事の執筆や登壇の謝礼を受け取る人は、入金額が請求額より少なくなっていないか見てみてください。

年収(売上)別の顧問料の目安
『顧問を付けたら、毎月いくらかかるの?』という点は気になりますよね。税理士の報酬に公的な基準はなく、2002年に報酬規定が廃止されてからは各税理士が自由に決めています。
目安として、税理士ドットコムが示す個人事業主の料金は次のとおりです。
| 売上 | 顧問料(毎月訪問) | 3か月に一度 | 6か月に一度 | 確定申告料 |
|---|---|---|---|---|
| 1,000万円未満 | 20,000円〜 | 15,000円〜 | 10,000円〜 | 80,000円〜 |
| 1,000万〜3,000万円未満 | 25,000円〜 | 確認が必要 | 確認が必要 | 100,000円〜 |
顧問を付けずに確定申告だけ頼む場合、同じ目安では青色申告で売上1,000万円未満なら7万円〜、3,000万円未満なら10万円〜です。記帳代行込みにすると、それぞれ15万円〜、20万円〜とされています。
エンジニアの場合、打ち合わせはオンラインで済むことが多いですよね。訪問の回数を減らせば顧問料は下がる傾向なので、面談の頻度と連絡手段を見積もりの前に決めておくのがおすすめです。どれも民間の目安なので、実際の金額は見積もりで確認してみてください。
自分のケースではどう頼む?
金額の目安が分かっても、『自分は顧問とスポットのどっちなの?』と迷いますよね。よくあるケースで並べてみました。
| ケース | おすすめの頼み方 | 理由 |
|---|---|---|
| 売上が1,000万円未満で取引先が1〜2社、自分で記帳できる | 確定申告だけのスポット依頼 | 経費の種類が少なく、年1回の確認で足りやすい |
| 売上が1,000万円前後でインボイスの登録を迷っている | 顧問契約か、まず単発の相談 | 消費税の判定と特例の選び方に数字の確認がいる |
| 取引先が増えて請求と経費の管理が追いつかない | 記帳代行込みの顧問契約 | 毎月の記帳を任せて開発の時間を確保できる |
| 法人化を考えている | 法人設立に慣れた税理士と顧問契約 | 設立前後の手続きと時期の判断を一緒にできる |
例えば、売上800万円で取引先1社と準委任契約を結んでいるエンジニアなら、経費もPCとクラウドの利用料くらいで済むことが多いはずです。この場合は、まずスポット依頼で十分なことも。
一方で、売上が1,000万円を超えてきた年は話が変わります。前々年の売上で消費税の納税義務が決まるので、2年後を見越した相談が必要になるんです。
エンジニアに合う税理士の選び方
エンジニアの方が税理士を選ぶ時は、税務の知識に加えて、やり取りのしやすさも大事なんです。
- クラウド会計ソフトに対応しているか
- チャットやオンライン面談でやり取りできるか
- インボイスの登録や特例の相談に乗れるか
- フリーランスのITエンジニアの顧問先があるか
- 法人化の時期について数字で相談できるか
売上が増えて法人化を考え始めたら、会社設立に慣れた税理士を選んでおくと乗り換えずに済みます。法人化のタイミングは顧問を頼むべき時期の目安で詳しく解説しています。
顧問料の決まり方をもっと知りたい方は、税理士の顧問料相場も参考にしてみてください。
インボイスの登録で迷っている、取引先が増えて経費の管理が追いつかない、法人化を考えている。そんな状況なら、ITの働き方に慣れた顧問税理士を探しておくと楽になります。
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記帳や申告に手が回らない、法人化を考えている、今の税理士の対応に不満があるといった場合は、条件に合う顧問税理士を紹介してもらうのが近道です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から、予算や業種に合う税理士を無料で紹介してもらえます。
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よくある質問
会社員の副業でエンジニア案件を受けている場合も税理士は必要ですか?
給与を1か所から受けていて全部が源泉徴収の対象の人は、給与以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要です。取引が少なければ自分で申告する人も多いので、迷ったら確定申告だけのスポット依頼から考えてみてください。
PCやモニターは全額その年の経費にできますか?
金額や使い方によって、その年の経費にできる場合と、何年かに分けて経費にする場合があります。プライベートと兼用している物は按分も必要になるので、個別の判断は税理士に確認してみてください。
システムエンジニアの報酬は源泉徴収されますか?
源泉徴収の対象かどうかは報酬の種類で決まります。国税庁のページには原稿料や講演料などが挙がっているので、契約の中身と入金額を見て、税理士に確認してみてください。
まとめ
- 売上1,000万円未満で取引が少ないならスポット依頼、それを超えそうなら顧問を考える
- インボイス、消費税、源泉徴収、機材や自宅の経費がエンジニアの主な論点
- 顧問料は税理士ドットコムの目安で、売上1,000万円未満なら毎月20,000円〜
- オンラインでやり取りできるか、法人化まで相談できるかで選ぶ





